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2024/08/20 13:29

香港前場:ハンセン0.4%安で3日ぶり反落、上海総合は1.0%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比63.23ポイント(0.36%)安の17506.34ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が33.07ポイント(0.53%)安の6192.79ポイントと4日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は402億7150万香港ドルに縮小している(19日前場は520億600万香港ドル)。
 戻り売りが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところ上昇基調を強め、足元で約1カ月ぶりの高値水準を回復していた。前日までの好地合いを継いで買い先行したものの、一段の好材料に乏しい中、指数は程なくマイナスに転じた。
 一方、寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、銀行貸出の指標となる1年物LPRは3.35%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは3.85%に据え置かれた。予想通りとあって、相場に対する影響は限られている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が6.5%安、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が5.9%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.0%安と下げが目立った。華潤ビールと恒安国際集団は前日の昼に中間決算を発表。後場の株価は上昇で反応したが、この日は好材料の出尽くし感が意識された。
 セクター別では、石炭・石油が安い。エン鉱能源集団(1171/HK)が8.5%、中国中煤能源(1898/HK)が4.4%、中国神華能源(1088/HK)が2.5%、中国石油天然気(857/HK)が3.5%、中国海洋石油(883/HK)が2.4%ずつ下落した。原油安を嫌気。中東地域の緊張緩和で原油供給が増えるとの見方が強まり、昨夜のNY市場では、WTI原油先物が3.0%続落した。
 海上輸送やコンテナリース・生産など海運関連もさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.9%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.2%安、太平洋航運集団(2343/HK)が1.8%安、中国国際海運集装箱(2039/HK)と勝獅貨櫃(716/HK)がそろって2.5%安と値を下げた。
 半面、新エネルギー自動車(NEV)セクターはしっかり。蔚来集団(9866/HK)が3.0%、理想汽車(2015/HK)が2.0%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.98%安の2865.18ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。医薬株、不動産株、インフラ関連株、消費関連株、ハイテク株、素材株なども売られた。半面、銀行株は連日で物色されている。中国工商銀行(601398/SH)などは、前日に続き史上最高値を更新した。



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