2024/07/04 17:36
香港大引:ハンセン0.3%高で4日続伸、産金・非鉄セクターに買い
4日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比49.71ポイント(0.28%)高の18028.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.16ポイント(0.23%)高の6470.86ポイントと小幅ながら4日続伸した。売買代金は907億9630万香港ドルに縮小している(3日は1135億5020万香港ドル)。
米長期金利の低下が好感される流れ。昨夜の米国債市場では、利下げ前倒し観測が強まり、10年債利回りが前日終値(4.43%)を大幅に下回る4.3%台半ばで推移した。弱い米経済指標の結果が相次ぐ中、米連邦準備理事会(FRB)は9月にも利下げに動くとの観測が広がっている。中国経済対策の期待感も持続。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、15〜18日に開かれる予定だ。ただ、上値は限定的。中国の内需不振が懸念される中、本土株が下げ幅を拡大したことなどが嫌気されている。ハンセン指数などはマイナス圏に落ち込む場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.4%高、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が4.3%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.9%高と上げが目立った。理想汽車については、販売好調が引き続き材料視されている。同社の6月納車は前年同月比で47%増加し、伸びは前月の23.8%から加速した。
セクター別では、産金・非鉄が高い。霊宝黄金(3330/HK)が4.2%、招金鉱業(1818/HK)が3.1%、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.4%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.4%、中国アルミ(2600/HK)が2.8%、江西銅業(358/HK)が1.7%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。昨夜の金先物が3日ぶりに反発したほか、4日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、銅など主要な商品がが値上がりした。
半面、中国不動産セクターはさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が5.3%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が4.3%安、遠洋集団HD(3377/HK)が3.0%安、中国海外発展(688/HK)が2.8%安と値を下げている。同セクターはこのところ、物件販売の持ち直し期待で上昇が目立っていた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.83%安の2957.57ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、医薬株、ハイテク株、インフラ関連株、公益株なども売られている。半面、産金株は高い。エネルギー株や銀行株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米長期金利の低下が好感される流れ。昨夜の米国債市場では、利下げ前倒し観測が強まり、10年債利回りが前日終値(4.43%)を大幅に下回る4.3%台半ばで推移した。弱い米経済指標の結果が相次ぐ中、米連邦準備理事会(FRB)は9月にも利下げに動くとの観測が広がっている。中国経済対策の期待感も持続。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、15〜18日に開かれる予定だ。ただ、上値は限定的。中国の内需不振が懸念される中、本土株が下げ幅を拡大したことなどが嫌気されている。ハンセン指数などはマイナス圏に落ち込む場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.4%高、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が4.3%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.9%高と上げが目立った。理想汽車については、販売好調が引き続き材料視されている。同社の6月納車は前年同月比で47%増加し、伸びは前月の23.8%から加速した。
セクター別では、産金・非鉄が高い。霊宝黄金(3330/HK)が4.2%、招金鉱業(1818/HK)が3.1%、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.4%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.4%、中国アルミ(2600/HK)が2.8%、江西銅業(358/HK)が1.7%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。昨夜の金先物が3日ぶりに反発したほか、4日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、銅など主要な商品がが値上がりした。
半面、中国不動産セクターはさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が5.3%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が4.3%安、遠洋集団HD(3377/HK)が3.0%安、中国海外発展(688/HK)が2.8%安と値を下げている。同セクターはこのところ、物件販売の持ち直し期待で上昇が目立っていた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.83%安の2957.57ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、医薬株、ハイテク株、インフラ関連株、公益株なども売られている。半面、産金株は高い。エネルギー株や銀行株の一角も買われた。
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