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2024/07/03 13:33

香港前場:ハンセン1.2%高で3日続伸、上海総合は0.4%下落 無料記事

 3日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比209.38ポイント(1.18%)高の17978.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.74ポイント(1.22%)高の6452.65ポイントと3日続伸した。売買代金は654億1340万香港ドルとなっている(2日の前場は686億1740万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、今月15〜18日に開かれる予定だ。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「米国のインフレ抑制に進展があった」と発言し、米10年債利回りの上昇が一服したこともプラスだ。指数は徐々に上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.3%高、香港不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)と新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)がそろって5.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。雅居楽集団HD(3383/HK)が9.4%、越秀地産(123/HK)が6.7%、合景泰富地産HD(1813/HK)が6.1%、広州富力地産(2777/HK)が5.6%ずつ上昇した。「中国で不動産販売が下げ止まりの傾向を見せている」と伝わったことが引き続き材料視されている。
 建材セクターもしっかり。華潤水泥HD(1313/HK)が8.3%高、安徽海螺水泥(914/HK)が4.0%高、中国建材(3323/HK)が3.8%高、中国西部水泥(2233/HK)が2.8%高で引けた。
 医薬セクターも物色される。緑葉製薬集団(2186/HK)が4.1%高、四環医薬HD集団(460/HK)が3.8%高、康希諾生物(6185/HK)が2.9%高、信達生物製薬(1801/HK)が2.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%安の2985.01ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。公益株、銀行株、海運株、素材株、自動車株、医薬株なども売られた。半面、不動産株は高い。半導体株、保険・証券株、食品飲料株の一角も買われた。


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