/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/08/15 13:30

香港前場:ハンセン0.3%高で反発、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.65ポイント(0.34%)高の17171.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が36.78ポイント(0.61%)高の6061.94ポイントと反発した。売買代金は493億4850万香港ドルにやや拡大している(14日前場は356億4200万香港ドル)。
 本土株高が好感される流れ。上海総合指数が中国指標の発表後に上げ幅拡大する中、香港の各指数もプラスに転じた。中国経済の過度な減速懸念が後退している。取引時間中に公表された7月の経済指標では、不動産関連の統計が弱かったものの、注目度の高かった小売売上高は市場予想を上回った。これまで公表された中国経済統計でも、輸入が上振れし、生産者物価指数(PPI)が予想を上回っている。内需の持ち直しが改めて意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)とバイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)がそろって4.6%高、中堅行の招商銀行(3968/HK)が3.6%高と上げが目立った。中国生物製薬については、中間期決算の利益が2.4倍に拡大したことを引き続き材料視している。
 セクター別では、中国の金融が高い。上記した招商銀行のほか、中国工商銀行(1398/HK)が1.3%、中国人寿保険(2628/HK)が1.9%、中国平安保険(2318/HK)が1.6%、海通証券(6837/HK)が2.9%、中信証券(6030/HK)が2.7%ずつ上昇した。
 半導体やAI(人工知能)関連の銘柄も物色される。ASMPT(522/HK)が4.6%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.5%高、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が6.5%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が2.8%高で引けた。
 半面、香港拠点の外食関連は安い。敘福楼集団(1978/HK)が18.2%、太興集団HD(6811/HK)が1.5%、大家楽集団(341/HK)が1.0%ずつ下落した。「牛角」など運営の敘福楼集団が昨日、1〜6月期業績が赤字に転落したもようと発表したことを嫌気している。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.04%高の2880.23ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株、金融株、エネルギー株、ハイテク株、医薬株、インフラ関連株なども買われた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース