/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/07/16 13:49

香港前場:ハンセン1.4%安で続落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 16日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比245.98ポイント(1.37%)安の17769.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が85.79ポイント(1.34%)安の6335.88ポイントと続落した。売買代金は501億6430万香港ドルとなっている(15日の前場は507億9080万香港ドル)。
 前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行き不安が強まっている。15日に発表された今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比4.7%だった。前四半期(1〜3月)の実績(前年同期比5.3%)と市場予想(5.1%)を大幅に下回っている。ほか、6月の各種経済指標では、内需不振を示す内容が多かった。一方、中国では中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が15日に開幕。最終日の18日に、今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表される予定だ。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が5.4%安、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.1%安、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.3%安と下げが目立った。中国平安保険については、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行計画が嫌気されている。
 セクター別では、消費が安い。TCL電子HD(1070/HK)が11.7%、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が8.0%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が3.5%、ファストフードの九毛九国際HD(9922/HK)が1.7%ずつ下落した。TCL電子は昨日引け後、中間決算の130〜160%増益見通しを発表したが、好感する買いはみられていない。
 非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が4.5%安、江西銅業(358/HK)が2.1%安、中国東方集団HD(581/HK)が1.7%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が1.6%安、華潤水泥HD(1313/HK)が2.7%安、中国建材(3323/HK)が1.9%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターの一角は高い。世茂集団HD(813/HK)が6.2%、遠洋集団HD(3377/HK)が5.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.9%、融創中国HD(1918/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%安の2967.85ポイントで前場の取引を終了した。銀行・保険株が安い。インフラ建設株、医薬株、エネルギー株なども売られた。半面、産金株は高い。軍事関連株、ハイテク株、公益株、不動産株、自動車株も買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース