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2024/07/15 13:23

香港前場:ハンセン1.4%安で3日ぶり反落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け15日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比254.82ポイント(1.39%)安の18038.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が102.16ポイント(1.56%)安の6430.47ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は507億9080万香港ドルに縮小している(12日の前場は653億8910万香港ドル)。
 中国経済の先行き不安が強まる流れ。中国で取引時間中に公表された今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比4.7%にとどまり、前四半期(1〜3月)の実績(5.3%)、市場予想(5.1%)をともに下回っている。6月の経済統計に関しては、鉱工業生産は予想をやや上回ったものの、小売売上高は大幅に下回った。住宅価格の下落も続いている。また、12日に発表された金融統計では、人民元建て新規融資額が予想に届かず、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を下回って過去最低を記録した。指数は指標発表、下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が5.1%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が4.5%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、消費関連が安い。スポーツ用品の李寧(2331/HK)が4.3%、ミネラルウォーターの農夫山泉(9633/HK)が3.8%、白物家電の海信家電集団(921/HK)が3.6%、酒場チェーンの海倫司国際HD(9869/HK)が3.1%、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が2.8%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.6%、食品・飲料メーカーの統一企業中国HD(220/HK)が2.4%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。中国奥園集団(3883/HK)と合景泰富集団HD(1813/HK)がそろって4.4%安、龍湖集団HD(960/HK)が3.6%安、遠洋集団HD(3377/HK)が2.7%安で引けた。
 半面、産金セクターは高い。中国黄金国際資源(2099/HK)が4.1%、霊宝黄金(3330/HK)が3.8%、招金鉱業(1818/HK)と山東黄金鉱業(1787/HK)がそろって2.8%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.11%高の2974.49ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。半導体株、銀行・保険株、素材株、公益株なども買われた。半面、不動産株は安い。医薬株、自動車株、空運株も売られた。


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