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2024/08/07 13:38

香港前場:ハンセン1.3%高で5日ぶり反発、上海総合0.3%上昇 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比217.58ポイント(1.31%)高の16864.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が78.56ポイント(1.34%)高の5931.17ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は470億5870万香港ドルとなっている(6日前場は489億4540万香港ドル)。
 米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、主要株価指数が4日ぶりに反発し、世界株安の警戒感が薄らいだ。また、ハンセン指数は前日までの続落で、約3カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感も着目されている。中国の経済対策も改めて注目された。内需不振など景気先行き不安がくすぶる中、7月の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で示された方針のもと、当局は支援策を急いでいる。直近では、国家発展改革委員会など関係部門が6日、電力システム更新に向けた3カ年計画を発表。「新型電力システム」の建設を加速し、新エネルギーの送電比率を高める構えだ。
 一方、取引時間中に報告された7月の中国貿易統計はまちまちの内容。米ドル建て輸出が7.0%増にとどまり予想(9.5%増)を下回ったものの、輸入が7.2%増と予想(3.2%増)を大幅に上回っている。内需の指標ともなる輸入は前月、予想外のマイナス成長(2.3%減)だった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が5.6%高、不動産投資の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.0%高、旅行サイト中国大手の携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が3.9%高と上げが目立った。創科実業については、中間決算の16%増益が好感されている。
 セクター別では、発電(風力や太陽光、石炭火力、原子力)や設備の電力関連が高い。龍源電力集団(916/HK)と新疆金風科技(2208/HK)がそろって4.9%、協キン新能源HD(451/HK)が3.1%、華潤電力HD(836/HK)が3.8%、中国広核電力(1816/HK)が5.4%、東方電気(1072/HK)が2.4%ずつ上昇した。
 石油・石炭セクターもしっかり。中国石油化工(386/HK)が3.3%高、中国海洋石油(883/HK)と中国石油天然気(857/HK)がそろって2.5%高、中国中煤能源(1898/HK)が3.4%高、中国神華能源(1088/HK)が2.9%高で前場取引を終えた。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群も物色される。瑞声科技HD(2018/HK)が4.1%高、高偉電子(1415/HK)が3.5%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%高、富智康集団(2038/HK)が2.7%高、比亜迪電子(BYD電子:285/HK)が2.2%高で引けた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の2876.17ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。発電・設備株、銀行株、海運株、自動車株、産金・非鉄株なども買われた。半面、不動産株は安い。医薬株、半導体株、空運株も売られた。



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