/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/07/29 13:31

香港前場:ハンセン1.8%高で続伸、上海総合は0.04%上昇 無料記事

 週明け29日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比309.93ポイント(1.82%)高の17331.24ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が109.40ポイント(1.82%)高の6120.04ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は455億8230万香港ドルに縮小している(26日前場は601億9330万香港ドル)。
 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。米国では米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする6月の(食品とエネルギーを除く)米個人消費支出(PCE)コア価格指数が予想通りの結果となったことで、FRBは9月に利下げ開始するとの観測が改めて強まっている。米債券市場では、米10年債利回りの低下が続いた。中国では過度な景気懸念が後退。27日に公表された6月の工業企業利益は前年同月比で3.6%増加し、伸びは5月の0.7%から大幅に加速している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)と自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)がそろって5.3%高、通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が4.3%高と上げが目立った。中升や小米については、自動車買い替え支援策の強化が引き続き材料視されている。
 セクター別では、中国の銀行・保険が高い。交通銀行(3328/HK)が2.9%、中国農業銀行(1288/HK)と中国工商銀行(1398/HK)がそろって2.3%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.5%、新華人寿保険(1336/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 ネット関連の銘柄も物色される。上記したアリババのほか、百度(バイドゥ:9888/HK)が2.4%高、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.3%高、美団(3690/HK)が2.0%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは安い。中国奥園集団(3883/HK)が5.0%、合景泰富集団HD(1813/HK)が3.5%、世茂集団HD(813/HK)が2.7%、遠洋集団HD(3377/HK)が1.5%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.04%高の2892.10ポイントで前場の取引を終了した。銀行・保険株が高い。公益株、自動車株、軍事関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。食品・酒造株、エネルギー株、素材株、医薬株、空運株も売られた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース