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2024/12/20 13:37

香港前場:ハンセン0.1%高で小反発、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比21.71ポイント(0.11%)高の19774.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.41ポイント(0.23%)高の7168.54ポイントと小反発した。売買代金は844億4310万香港ドルに拡大している(19日前場は654億510万香港ドル)。 
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。11月の中国経済統計が弱い内容となる中、当局は金融緩和など、景気支援の動きを強めるとの見方が根強い状況だ。また、朝方公表された実質的な政策金利となる12月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は予想通り据え置かれたが、年内に預金準備率が引き下げられるとの期待は続いている。中国当局が金融緩和策を打ち出すとの観測を背景に、中国債券市場では長短金利が連日で低下。1年債利回りは20日、世界的な金融危機に見舞われた2009年以来の低水準を付けている。ただ、上値は限定的。米長期金利の上昇や、人民元安の進行が警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.5%高、携帯端末・EV(電気自動車)メーカーの小米集団(1810/HK)が3.2%高、中国のインターネットサービス大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、晶門半導体(2878/HK)が8.9%、華虹半導体(1347/HK)が7.3%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.1%ずつ上昇している。米政府が半導体の対中輸出規制を強化する中、国産品の需要拡大が意識された。 
 新興EV関連も買われる。小米のほか、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.2%高、蔚来集団(9866/HK)が2.6%高、理想汽車(2015/HK)が2.1%高で引けた。新興EV・ハイテクなどの物色で、ハンセン科技(テック)指数は0.7%高と他の指数をアウトパフォームしている。
 消費セクターもしっかり。外食の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)と食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)がそろって2.9%高、米菓・飲料の中国旺旺HD(151/HK)が2.3%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)が1.8%高、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が1.6%高、家電のTCL電子HD(1070/HK)が1.0%高で前場取引を終えた。
 半面、空運・海運セクターはさえない。中国国際航空(753/HK)が3.3%、中国南方航空(1055/HK)が2.6%、中国東方航空(670/HK)が2.3%、中遠海運HD(1919/HK)と海豊国際HD(1308/HK)がそろって2.0%、太平洋航運集団(2343/HK)が1.9%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.54%高の3388.23ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。銀行・証券、医薬、消費関連、不動産、軍事関連なども買われた。半面、資源・素材は安い。海運、公益も売られた。



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