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2024/08/01 13:27

香港前場:ハンセン0.2%安で反落、上海総合も0.2%下落 無料記事

 1日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比33.11ポイント(0.19%)安の17311.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も22.80ポイント(0.37%)安の6084.36ポイントと反落した。売買代金は532億2150万香港ドルに縮小している(7月31日前場は620億8250万香港ドル)。
 中国景況感の悪化が重しとなる流れ。取引時間中に公表された7月の財新中国製造業PMI(民間集計)は49.8に縮小し、景況判断の境目となる50を9カ月ぶりに割り込んだ。先行して発表された国家統計局などによる製造業PMIは49.4となり、節目の50を3カ月連続で割り込んでいる。景気懸念を背景に経済対策の期待感は強まるものの、これまでに報告された経済統計も内需不振を示す内容が多かったこともあり、改めて投資家心理を冷やす要因となった。米国の9月利下げ観測が高まったことなどを手がかりに、買われる場面も朝方みられたものの、指数は程なくマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の下げが目立つ。自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が6.9%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.8%安、Eコマース中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.8%安で引けた。
 レストランチェーンや酒造の飲食関連も安い。九毛九国際HD(9922/HK)が4.1%、海底撈国際HD(6862/HK)が3.8%、海倫司国際HD(9869/HK)が3.4%、珍酒李渡集団(6979/HK)が3.1%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が2.4%ずつ下落した。ビールメーカーのバドワイザーAPACについては、中間決算の6%減益が嫌気されている。
 中国不動産セクターもさえない。越秀地産(123/HK)が11.0%安、龍湖集団HD(960/HK)が4.3%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が3.5%安、華潤置地(1109/HK)が3.0%安と値を下げた。
 半面、香港拠点の公益や不動産の銘柄はしっかり。電能実業(6/HK)が4.9%、香港中華煤気(3/HK)が3.0%、中電HD(2/HK)が2.5%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.4%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.2%ずつ上昇した。米利下げ観測がプラス。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下が期待された。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%安の2932.14ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、医薬株、素材株、太陽光発電関連株なども売られた。半面、銀行株は高い。公益株、エネルギー株、海運株も買われた。


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