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2024/07/17 13:28

香港前場:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、上海総合は0.3%下落 無料記事

 17日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比11.44ポイント(0.06%)高の17739.42ポイントと3日ぶりに反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は12.91ポイント(0.20%)安の6303.62ポイントと3日続落した。売買代金は566億8600万香港ドルとなっている(16日の前場は501億6430万香港ドル)。
 米株高が相場を支える流れ。昨夜の米株市場では、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まる中、主要指標のNYダウが前日比1.9%高と大幅に5日続伸し、連日で史上最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)は9月にも利下げを開始するとの見方が支配的となり、米10年債利回りも低下している。金融政策で米国に追随する香港でも、域内金利の低下が期待された。ただ、上値は限定的。資源相場の軟調が重し。昨夜のNY商品市場では、中国経済の減速で原油需要が伸び悩むとの見方で、WTI原油先物が1.4%安と3日続落した。ロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物価格が下落している。様子見ムードも漂う。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が15〜18日の日程で開催中で、最終日に今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が8.3%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.4%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、香港・本土の不動産が高い。新世界発展(17/HK)が2.8%、恒基兆業地産(12/HK)と九龍倉置業地産投資(1997/HK)がそろって2.2%、建発国際投資集団(1908/HK)が5.7%、万科企業(2202/HK)が5.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%ずつ上昇した。
 新興EV(電気自動車)の銘柄群もしっかり。蔚来集団(9866/HK)が4.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が3.3%高、理想汽車(2015/HK)が2.6%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.3%高で前場取引を終えた。
 半面、石油・石炭セクターは安い。中国海洋石油(883/HK)と中国石油天然気(857/HK)がそろって5.2%、中国石油化工(386/HK)が4.2%、中国中煤能源(1898/HK)が4.6%、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.3%ずつ下落した。
 非鉄セクターも急落。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.7%安、中国アルミ(2600/HK)が6.7%安、江西銅業(358/HK)が5.6%安、中国宏橋集団(1378/HK)が4.9%安で引けた。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の2966.22ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、公益株、ハイテク株、銀行株、自動車株なども売られた。半面、不動産株は高い。食品・酒造株、医薬株、空運株も買われた。



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