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2024/08/08 13:47

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比120.59ポイント(0.71%)高の16998.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.77ポイント(0.87%)高の5984.94ポイントと続伸した。売買代金は548億3620万香港ドルに拡大している(7日前場は470億5870万香港ドル)。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国の内需不振が懸念される中、当局は景気テコ入れ策を強めるとの見方が根強い状況だ。懸案の不動産対策に関しては、「住宅在庫の買い上げ」がこれから本格化すると予想されている。米長期金利の上昇や中東地域の地政学リスク、中国の指標発表など気がかり材料が山積する中で売り先行したものの、下値は堅く、指数は前引けにかけてプラスに転じた。中国ではあす9日に7月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産など、15日までに同月の金融統計が公表される。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が3.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.6%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が2.7%高と上げが目立った。創科実業については、中間決算の16%増益が引き続き材料視されている。
 セクター別では、中国の不動産が高い。世茂集団HD(813/HK)が9.1%、融創中国HD(1918/HK)が6.9%、旭輝(884/HK)が5.7%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.9%ずつ上昇した。
 医薬セクターもしっかり。百済神州(6160/HK)が6.0%高、康希諾生物(6185/HK)が2.6%高、翰森製薬集団(3692/HK)が2.5%高、山東新華製薬(719/HK)が1.9%高で引けた。
 半面、海運セクターは安い。中遠海運HD(1919/HK)が3.1%、東方海外(316/HK)が2.6%、太平洋航運集団(2343/HK)と中遠海運能源運輸(1138/HK)がそろって1.8%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%高の2880.61ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。金融株、食品・酒造株、医薬株、ハイテク株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、軍事関連株、自動車株も売られた。


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