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2024/10/31 13:23

香港前場:ハンセン0.5%高で反発、上海総合は0.4%下落 無料記事

 31日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比95.78ポイント(0.47%)高の20476.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が41.62ポイント(0.57%)高の7328.12ポイントと反発した。売買代金は833億980万香港ドルとなっている(30日前場は868億2190万香港ドル)。
 中国景気の過度な減速懸念の後退で買われる流れ。寄り付き直後に公表された10月の製造業PMIは市場予想(49.9)を上回る50.1に改善し、景況判断の境目となる50を6カ月ぶりに超過した。非製造業PMIは50.2となり、予想(50.3)には届かなかったが、前月(50.0)を上回っている。ただ、上値は限定的。昨夜の米半導体株安が嫌気されたほか、対外関係の悪化も不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が7.0%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.7%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。華潤置地のほか、中国金茂HD(817/HK)が11.8%、融創中国HD(1918/HK)が10.3%、旭輝HD(884/HK)が6.6%ずつ上昇した。
 中国の証券セクターもしっかり。中信証券(6030/HK)が6.1%高、招商証券(6099/HK)が5.3%高、第一上海投資(227/HK)が5.2%高、申万宏源集団(6806/HK)が5.0%高で引けた。中信証券の7〜9月期決算は22%増益。足元の相場活況を受け、通期業績の上積みも期待された。
 半面、自動車セクターはさえない。広州汽車集団(2238/HK)が4.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.3%、吉利汽車HD(175/HK)が2.4%、蔚来集団(9866/HK)が1.5%ずつ下落した。BYDの7〜9月期決算は11.5%増益と堅調だったが、いったん好材料が出尽くしたとの見方も出ている。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3278.04ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。ハイテク株、消費関連株、証券株、インフラ関連株なども買われた。半面、銀行株は安い。エネルギー株も売られた。



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