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2024/05/06 13:25

香港前場:ハンセン0.1%安で10日ぶり小反落、上海総合は1.1%上昇 無料記事

 週明け6日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比9.01ポイント(0.05%)安の18466.91ポイントと10日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が17.31ポイント(0.26%)安の6529.98ポイントと3日ぶりに小反落した。売買代金は800億6600万香港ドルに拡大している(3日の前場は689億5830万香港ドル)。
 利食い売りにおされる流れ。ハンセン指数は先週末まで9連騰し、約8カ月ぶりの高値水準を回復していた。もっとも下値は限定的。中国景気の持ち直し期待や、米長期金利の低下基調を手がかりに、指数は朝方、小高く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が5.3%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.0%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が3.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、世茂集団HD(813/HK)が5.5%、中国海外宏洋集団(81/HK)が5.3%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.8%、中国海外発展(688/HK)が3.3%ずつ下落する。同セクターはこのところ、相次ぐ不動産支援策を支えに買いが続いていた。
 カジノや映画などレジャー関連の銘柄もさえない。銀河娯楽集団(27/HK)が2.1%安、美高梅中国HD(2282/HK)が1.5%安、金沙中国(1928/HK)が1.3%安、歓喜伝媒集団(1003/HK)が4.9%安、猫眼娯楽(1896/HK)が3.0%安で前場取引を終えている。連休中の消費増を期待し、先週は買いが目立っていた。
 半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄群は高い。薬明生物技術(2269/HK)が5.4%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が4.7%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%、来凱医薬(2105/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 中国発電セクターもしっかり。中国広核電力(1816/HK)が2.8%高、龍源電力集団(916/HK)が2.3%高、華電国際電力(1071/HK)が1.7%高、中国電力国際発展(2380/HK)が0.6%高で引けた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.05%高の3137.36ポイントで前場の取引を終了した。医薬株が高い。消費関連株、保険・証券株、インフラ関連株、素材株、運輸株、ハイテク株、不動産株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行株も売られた。


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