週明け16日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比53.03ポイント（0.31％）高の17422.12ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が18.64ポイント（0.31％）高の6090.16ポイントと小幅ながら3日続伸した。売買代金は479億8960万香港ドルに縮小（13日は519億7950万香港ドル）。半日商いを除き、今年2番目の低水準となった。
　米大幅利下げ期待が相場を支える流れ。18日（日本時間19日未明）に公表される米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果に関し、米英の経済紙は先週、利下げ幅が0.5％になる可能性を報じた。香港は金融政策で米国に追随するため、米利下げが域内金利にも波及すると見込まれている。中国経済対策の期待感も高まる状況。週末に公表された8月の中国経済統計が総じて弱い内容となる中、中国当局は今年の経済成長目標（5.0％前後）達成のため、景気対策を強めるとの見方が徐々に広がった。中国景気の先行き不安で安く推移していたものの、指数は大引にかけてプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
　ハンセン指数の構成銘柄は、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展（17/HK）が5.0％高、電動工具メーカー大手の創科実業（669/HK）が3.7％高、ビールメーカー大手の百威亜太HD（1876/HK）が2.9％高と上げが目立った。
　セクター別では、香港不動産が高い。上記した新世界発展のほか、九龍倉置業地産投資（1997/HK）が1.6％、新鴻基地産発展（16/HK）と恒基兆業地産（12/HK）がそろって1.5％ずつ上昇した。
　産金セクターも買われる。山東黄金鉱業（1787/HK）と中国黄金国際資源（2099/HK）がそろって4.2％高、招金鉱業（1818/HK）が3.3％高、霊宝黄金（3330/HK）が3.1％高で引けた。市況高が追い風。13日のニューヨーク金先物は連日で史上最高値を更新し、16日の取引でも上昇している。このほか、非鉄・レアアース株も物色された。
　半面、中国消費セクターは総じて安い。外食の九毛九国際HD（9922/HK）が3.9％、家電の海信家電集団（921/HK）が2.7％、飲料の農夫山泉（9633/HK）が2.6％、自動車ディーラー大手の中升集団HD（881/HK）が2.2％、乳製品の中国蒙牛乳業（2319/HK）が1.4％、スポーツ用品の李寧（2331/HK）が1.2％ずつ下落した。8月の小売売上高は前年同月比2.1％増にとどまり、増加率は7月の2.7％から減速している。
　一方、本土市場は中秋節の祝日で16〜17日が休場となっている（香港市場は18日が休場）。


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