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2024/07/10 16:29

中国大引:上海総合0.7%安で反落、資源株に売り 無料記事

 10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比20.01ポイント(0.68%)安の2939.36ポイントと反落した。
 人民元安進行の警戒感が再び強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)は10日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を2日続けて元安方向へと設定している。基準値としては2023年11月21日以来の元安水準だ。10日の外国為替市場では、対米ドルの人民元が元安で推移している。
 6月の中国物価統計がまちまちの内容となる中、来週にかけて発表される指標を見極めたいとするスタンスも広がった(12日に6月の貿易統計、15日に6月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、第2四半期のGDP成長率、15日までに6月の金融統計)。寄り付き直後に公表された中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比プラス0.2%(市場予想はプラス0.4%、前月はプラス0.3%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス0.8%(同マイナス0.8%、同マイナス1.4%)という結果。CPIは下振れたものの、企業活動の目安となるPPIが事前予想通り前月から上向いた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、石炭・石油株の下げが目立つ。陝西煤業(601225/SH)が4.5%安、中国神華能源(601088/SH)が3.9%安、中国石油天然気(601857/SH)が2.9%安、中国海洋石油(600938/SH)が2.0%安で取引を終えた。石炭などに関しては、中国神華能源が中間業績の8〜14%減益見通しを発表したことも売り材料視されている。
 非鉄や鉄鋼など素材株も安い。中国アルミ(601600/SH)が6.2%、洛陽モリブデン(603993/SH)が3.4%、江西銅業(600362/SH)が3.2%、南京鋼鉄(600282/SH)が2.9%、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.8%ずつ下落した。公益株、不動産株、運輸株、インフラ建設株、医薬株なども売られている。
 半面、金融株はしっかり。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.2%、中国工商銀行(601398/SH)が1.0%、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%、中信証券(600030/SH)が1.7%ずつ上昇した。消費関連株、ハイテク株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.41ポイント(0.18%)高の231.63ポイント、深センB株指数が0.07ポイント(0.01%)安の1121.00ポイントで終了した。



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