/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/04/26 14:01

香港前場:ハンセン2.0%高で5日続伸、上海総合は1.7%上昇 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比342.21ポイント(1.98%)高の17626.75ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.53ポイント(2.41%)高の6267.90ポイントと5日続伸した。売買代金は724億150万香港ドルとなっている(25日の前場は715億8950万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が高まる流れ。中国政府が打ち出した経済対策で、景気持ち直しが進むと期待された。中国政府は今年に入り、消費刺激や産業支援、上場企業の投資価値引き上げなどに向けた施策を相次ぎ打ち出している。企業業績の改善基調もプラス。香港で本格化している上場企業の決算では、利益の上積みや、業績持ち直しを示唆する内容が多く見られる。また、複数のファンドが中国本土株の投資判断を引き上げていることも追い風だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国不動産の上げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が9.2%高、中国海外発展(688/HK)が6.5%高、華潤置地(1109/HK)が5.6%高で引けた。著名アナリストが同セクターの強気見通しを発表したことや、中国海外発展の好決算などが引き続き材料視されている。
 証券セクターも急伸。国聯証券(1456/HK)が15.3%高、華泰証券(6886/HK)が6.0%高、中信証券(6030/HK)が5.5%高と値を上げた。国聯証券は民生証券を買収する意向を表明。業界再編の期待が高まった。中国政府は先ごろ、資本市場の振興策「国9条」を公表。質の高い発展を促進させることなどを盛り込んでいる。また、中国証券監督管理委員会(証監会)は昨年、技術革新やグループ運営、M&Aなどを通じた大手証券会社の強化を支援していく方針を示した。
 産金セクターも物色される。招金鉱業(1818/HK)が5.4%、山東黄金鉱業(1787/HK)が4.8%、中国黄金国際資源(2099/HK)が3.3%ずつ上昇した。金先物の先高観が強まっている。中東情勢の地政学リスクがくすぶっているほか、中国やインドなど各国中銀が外貨準備として金保有を増やしていることも金価格の上昇要因だ。原油や非鉄の市況高を受け、石油株や非鉄株も買われている。
 自動車セクターも急伸。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.5%高、小鵬汽車(9868/HK)が6.1%高、理想汽車(2015/HK)が4.7%高、蔚来集団(9866/HK)が4.5%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.73%高の3667.58ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。証券株、不動産株、医薬株、消費関連株、エネルギー株、素材株なども買われた。半面、銀行株は安い。公益株、運輸株も売られた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース