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2024/07/30 13:27

香港前場:ハンセン1.2%安で3日ぶり反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 30日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比199.99ポイント(1.16%)安の17038.35ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も84.10ポイント(1.38%)安の5996.46ポイントと反落した。売買代金は453億6130万香港ドルとなっている(29日前場は455億8230万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが再び強まる流れ。中国景気の先行きが改めて不安視された。米金融大手のシティグループは29日、中国の2024年経済成長率予想を前年比5.0→4.8%に下方修正。「足元で公表された中国経済指標は、経済活動が7月に弱まったことを示唆した」と指摘した。米中の重要イベントも気がかり。米国では30〜31日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を発表する。パウエルFRB議長の会見内容が注目される状況だ。中国では今週、中央政治局会議が開催されるほか、7月31日に7月の中国PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。7月の中央政治局会議は例年、下半期の経済政策スタンスを決定する。内容を見極めたいとするスタンスも買いを手控えさせた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.0%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)がそろって3.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、石油や非鉄など資源関連が安い。上記したペトロチャイナのほか、中国海洋石油(883/HK)が3.1%、中国宏橋集団(1378/HK)が3.5%、中国アルミ(2600/HK)が3.0%、江西銅業(358/HK)が2.6%ずつ下落した。商品市況安が逆風。昨夜のNY商品取引所では、WTI原油先物が1.7%安と続落し、一時は6月上旬以来の安値を付けた。また、30日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミや銅など主要産品が安く推移している。
 自動車セクターもさえない。浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.8%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.7%安、蔚来集団(9866/HK)が3.6%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.3%安で引けた。
 半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連は物色される。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.8%、薬明合聯生物技術(2268/HK)が3.5%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が1.9%ずつ上昇した。無錫薬明康徳新薬開発が報告した中間決算は20%減益だったものの、通期の売上高見通しを維持したことが買い安心感を誘っている。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%安の2876.87ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。消費関連株、素材株、公益株、医薬株、銀行・保険株も売られた。半面、半導体株は高い。不動産株、メディア関連株、証券株、インフラ建設株の一角も買われた。



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