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2024/08/06 17:41

香港大引:ハンセン0.3%安で4日続落、中国の保険・銀行に売り 無料記事

 6日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比51.02ポイント(0.31%)安の16647.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.03ポイント(0.41%)安の55852.61ポイントと4日続落した。ハンセン指数は4月22日以来、約3カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。売買代金は964億5530万香港ドルに縮小した(5日は1350億1460万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが継続する流れ。米国の景気懸念や、中国の内需不振が引き続き売り材料視されている。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収や、中東地域の地政学リスクも懸念材料。人民銀は6日、リバースレポを通じ資金を供給したが、規模は2015年以来の低水準で、満期日との差し引きでは2156億5000万人民元の市中資金が吸収された。中東情勢を巡っては、イスラム組織ハマスとイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部が先週殺害されたことに関し、友好国のイランなどは、殺害にはイスラエルが関与したとして報復措置を取ると宣言している。このところの下げを受けた自律反発狙いの買いが先行したものの、上値は重く、指数は引けにかけて再びマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.5%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が4.2%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が4.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の保険・銀行が安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が10.4%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.3%、中国農業銀行(1288/HK)が1.8%、招商銀行(3968/HK)が1.6%ずつ下落した。
 産金セクターもさえない。招金鉱業(1818/HK)が3.7%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.3%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.8%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.6%安と値を下げた。
 半面、医薬セクターは物色される。翰森製薬集団(3692/HK)が9.4%高、四環医薬HD集団(460/HK)が6.0%高、康希諾生物(6185/HK)と華潤医薬集団(3320/HK)がそろって4.2%高と値を上げた。
 ツアーやチケット販売などの旅行関連もしっかり。飛道旅遊科技(8069/HK)が7.3%、復星旅遊文化集団(1992/HK)が3.7%、携程集団(9961/HK)が1.9%ずつ上昇した。政策支援の動きが好感されている。国務院(内閣に相当)が3日、サービス消費の拡大を促す方針を示したことが改めて材料視された。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%高の2867.28ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。医薬株、ハイテク株、消費関連株、インフラ関連株、軍事関連株、証券株、エネルギー株、素材株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。公益株、通信株、運輸株も売られた


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