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2024/08/12 16:28

中国大引:上海総合0.1%安で続落、不動産株に売り 無料記事

 週明け12日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比3.99ポイント(0.14%)安の2858.21ポイントと続落した。
 様子見ムードが漂う流れ。中国では今週15日、7月の小売売上高や鉱工業生産などが発表される予定だ。また、7月の金融統計も15日までに報告される。内容を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながった。ほか、資金流出も警戒される。中国本土・香港間の株式相互取引(ストックコネクト)を通じた9日のノースバウンド取引(香港→本土)では、年初来で買い越しから売り越しに転じた。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。これまでに公表された中国経済統計では、輸入が上振れし、生産者物価指数(PPI)が予想を上回るなど、内需の持ち直しが示唆されている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の下げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)が5.8%安、信達地産(600657/SH)が5.0%安、緑地HD(600606/SH)が4.7%安、金地集団(600383/SH)が4.3%安で引けた。
 ハイテク株もさえない。IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が5.0%、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)と液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)がそろって4.3%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.2%ずつ下落した。消費関連株、公益株、素材株、空運株、インフラ関連株なども売られている。
 半面、医薬株はしっかり。九州通医薬(600998/SH)が4.3%、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が2.5%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.9%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.0%ずつ上昇した。エネルギー株、銀行株、海運株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.92ポイント(0.39%)安の231.95ポイント、深センB株指数が4.09ポイント(0.37%)安の1103.79ポイントで終了した。


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