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2024/07/26 13:37

香港前場:ハンセン0.2%高で4日ぶり反発、上海総合は0.2%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.94ポイント(0.17%)高の17033.91ポイントと4日ぶりに反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は4.07ポイント(0.07%)安の6012.44ポイントと4日続落した。売買代金は601億9330万香港ドルとなっている(25日前場は572億240万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに下げ、約3カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国経済対策の期待感も支え。国家発展改革委員会などは25日、大規模設備更新や乗用車や家電など消費財の買い替えを支援するため補助金を拡充すると発表した。ただ、上値は限定的。中国の内需不振や、米国の対中圧力などが依然として懸念材料としてくすぶっている。また、本土株安も重しとなった。主要株価指数の上海総合指数は、今週に入り一貫して下落している。中国の10年国債利回りが過去最低水準を更新する中、「投資家が株式から債券に資金シフトした」との声も聞かれた。ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が4.7%高、Eコマース中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.6%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が2.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、家電と自動車が高い。上述した海爾智家のほか、TCL電子HD(1070/HK)が5.1%、海信家電集団(921/HK)が3.9%、創維集団(751/HK)が2.9%、東風汽車集団(489/HK)が2.3%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.5%、吉利汽車HD(175/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 証券セクターも物色される。広発証券(1776/HK)が3.1%高、中信建投証券(6066/HK)が2.5%高、中国国際金融(3908/HK)が2.1%高、海通証券(6837/HK)が1.8%高と値を上げた。
 半面、中国の銀行セクターはさえない。招商銀行(3968/HK)が1.6%安、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.4%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.1%安、中国銀行(3988/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって0.9%安で前場取引を終えた。
 通信株も安い。キャリア大手3社の中国聯通(762/HK)が6.3%、中国電信(728/HK)が4.5%、中国移動(941/HK)が3.1%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の2881.23ポイントで前場の取引を終了した。銀行株が安い。通信株、エネルギー株、保険株、公益株なども売られた。半面、自動車株と家電株は高い。証券株、軍事関連株、ハイテク株、医薬株、ハイテク株も買われた。



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