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2024/06/27 17:40

香港大引:ハンセン2.1%安で3日ぶり反落、消費セクターに売り 無料記事

 27日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比373.46ポイント(2.06%)安の17716.47ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が153.19ポイント(2.37%)安の6324.05ポイントと4日ぶりにそれぞれ反落している。ハンセン指数は4月26日以来、2か月ぶりの安値水準に落ち込んだ。売買代金は1042億2490万香港ドルとなっている(26日は951億5000万香港ドル)。
 中国景気の先行き不安が投資家心理を冷やす流れ。寄り付き後に中国で公表された5月の工業企業利益は前年同月比で0.7%増にとどまり、4月の4.0%増から大幅に鈍化した。消費活動も縮小すると不安視されている。米中の指標発表がも気がかり。米国では27日に第1四半期の実質GDP(確報値)、28日に5月の米個人消費支出(PCE)物価指数、中国では30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが発表される。そのほか、11月の米大統領選に向け、候補者のバイデン米大統領とトランプ前大統領が27日、討論会に臨む予定だ。両者とも中国に対する強硬路線を取っているだけに、更なる圧力も警戒されている。指数は安く寄り付き、下げ幅を次第に拡大した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が7.4%安、スマートフォン大手の小米集団(シャオミ:1810/HK)が7.2%安、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が6.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、食品飲料や家電、スポーツ用品など消費が安い。上記した農夫山泉や康師傅のほか、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.2%、海信家電集団(921/HK)が10.4%、海爾智家(6690/HK)が5.4%、中国動向(3818/HK)が4.5%、李寧(2331/HK)が3.4%ずつ下落した。
 半導体セクターもさえない。晶門半導体(2878/HK)が5.7%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.3%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.9%安、華虹半導体(1347/HK)が3.7%安で引けた。
 医薬セクターも売られる。百済神州(6160/HK)が5.7%安、薬明生物技術(2269/HK)が4.3%安、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.7%安で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.90%安の2945.85ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。医薬株、素材株、不動産株、ハイテク株、運輸株、インフラ関連株、エネルギー株なども売られた。半面、銀行株は高い。通信株、保険株も買われた。


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