2024/08/14 13:45
香港前場:ハンセン0.4%安で6日ぶり反落、上海総合は0.4%下落
14日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比62.63ポイント(0.36%)安の17111.43ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.96ポイント(0.43%)安の6023.45ポイントと6日ぶりに反落した。売買代金は356億4200万香港ドルと低水準が続いている(13日前場は375億3890万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国の融資縮小が重しとなった。中国人民銀行(中央銀行)が13日に公表した7月の金融統計では、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想をやや上回ったものの、人民元建て新規融資額が予想を大幅に下回った。融資額は前月比でおよそ88%縮小し、15年ぶりの低水準となっている。企業や個人の需要低迷が危ぐされる状況だ。また、中国ではあす15日、7月の小売売上高や鉱工業生産などが発表される。内容を見極めたいとして、買いを手控えるムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が4.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.9%安、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%安と下げが目立った。
消費関連セクターの一角も安い。免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.9%、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%、白物家電大手の海信家電集団(921/HK)が2.2%、中国スポーツ用品大手の中国動向(3818/HK)が1.7%ずつ下落した。
非鉄関連もさえない。五鉱資源(1208/HK)が4.7%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.6%安、中国アルミ(2600/HK)と洛陽モリブデン集団(3993/HK)がそろって2.3%安、江西銅業(358/HK)が1.2%安で前場取引を終えた。
半面、自動車セクターはしっかり。小鵬汽車(9868/HK)と蔚来集団(9866/HK)がそろって1.9%、五菱汽車集団HD(305/HK)が1.5%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.1%ずつ上昇した。
このほか、業績動向に着目した物色もみられる。中間期決算が9割増益となった豚肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が6.1%高、中間利益が2.4倍に拡大したバイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.0%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%安の2857.90ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬株、素材株、インフラ関連株、エネルギー株、不動産株、ハイテク株、金融株なども売られた。半面、公益株は高い。通信株、メディア関連も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国の融資縮小が重しとなった。中国人民銀行(中央銀行)が13日に公表した7月の金融統計では、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想をやや上回ったものの、人民元建て新規融資額が予想を大幅に下回った。融資額は前月比でおよそ88%縮小し、15年ぶりの低水準となっている。企業や個人の需要低迷が危ぐされる状況だ。また、中国ではあす15日、7月の小売売上高や鉱工業生産などが発表される。内容を見極めたいとして、買いを手控えるムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が4.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.9%安、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%安と下げが目立った。
消費関連セクターの一角も安い。免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.9%、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.4%、白物家電大手の海信家電集団(921/HK)が2.2%、中国スポーツ用品大手の中国動向(3818/HK)が1.7%ずつ下落した。
非鉄関連もさえない。五鉱資源(1208/HK)が4.7%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.6%安、中国アルミ(2600/HK)と洛陽モリブデン集団(3993/HK)がそろって2.3%安、江西銅業(358/HK)が1.2%安で前場取引を終えた。
半面、自動車セクターはしっかり。小鵬汽車(9868/HK)と蔚来集団(9866/HK)がそろって1.9%、五菱汽車集団HD(305/HK)が1.5%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.1%ずつ上昇した。
このほか、業績動向に着目した物色もみられる。中間期決算が9割増益となった豚肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が6.1%高、中間利益が2.4倍に拡大したバイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.0%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%安の2857.90ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。医薬株、素材株、インフラ関連株、エネルギー株、不動産株、ハイテク株、金融株なども売られた。半面、公益株は高い。通信株、メディア関連も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。