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2024/09/26 13:26

香港前場:ハンセン2.3%高で3日続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比443.35ポイント(2.32%)高の19572.45ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が187.19ポイント(2.77%)高の6952.79ポイントと10日続伸した。売買代金は1171億290万香港ドルに縮小している(25日前場は1510億7240万香港ドル)。
 中国の景気支援スタンスが相場を押し上げる流れ。中国人民銀行(中央銀行)など主要な金融当局が24日、共同で記者会見し、金融緩和や不動産業支援、株価テコ入れなど広範な施策を明らかにしている。また、中国当局は25日までに、雇用促進に向けた指針や貧困層に対する現金給付なども発表した。そのほか、上海政府は市民に向け先着順で消費券を発行する。指標発表や大型連休を前に、朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は中盤から上げ幅を広げた。中国ではあす27日に8月の工業企業利益、週明け30日に9月の購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などによる)が公表されるほか、国慶節の大型連休が来週にスタートする(中国本土は10月1〜7日が休場、香港は1日が休場)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。外食の海底撈国際HD(6862/HK)が11.1%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)が10.0%高、同業の李寧(2331/HK)が9.7%高、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が8.1%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が8.0%高で引けた。
 中国の不動産セクターも高い。世茂集団HD(813/HK)が14.8%、遠洋集団HD(3377/HK)が13.1%、旭輝(884/HK)が11.8%、中国奥園集団(3883/HK)が9.3%ずつ上昇した。
 自動車セクターも物色される。華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.6%高、長城汽車(2333/HK)が5.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が4.8%高、理想汽車(2015/HK)が4.5%高、東風汽車集団(489/HK)が4.2%高で前場取引を終えた。
 半面、石油セクターはさえない。業界大手3社の中国石油化工(386/HK)と中国海洋石油(883/HK)がそろって1.9%安、中国石油天然気(857/HK)が0.9%安と値を下げた。原油安が逆風。昨夜のNY市場では、WTI原油先物が2.6%下落した。
 一方、本土マーケットは7日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.64%高の2914.74ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が高い。不動産株、資源・素材株、金融株、半導体株なども買われた。半面、公益株は安い。メディア関連株、通信株も売られた。



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