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2024/10/25 13:32 NEW!!

香港前場:ハンセン1.1%高で反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比230.98ポイント(1.13%)高の20720.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が75.98ポイント(1.03%)高の7435.12ポイントと反発した。売買代金は889億5390万香港ドルとなっている(24日前場は951億4010万香港ドル)。
 中国の景気支援スタンスが改めて材料視される流れ。当局はこれまで、金融緩和など経済対策を矢継ぎ早に打ち出している。産業支援策にも期待感。李強・首相は22〜24日、寧夏回族自治区と内モンゴル自治区を視察し、太陽光発電など新エネルギーの可能性に言及した。また、米10年債利回りの上昇一服も買い安心感につながっている。ただ、上値は限定的。本土・香港マーケットで1〜9月期決算の発表がスタートする中、企業業績の動向が気がかり材料となった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が20.6%高、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が8.1%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が7.6%高と上げが目立った。ほか、香港不動産や医薬関連の銘柄も買われている。
 セクター別では、太陽光発電関連が高い。信義光能のほか、カ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が104.2%、陽光能源HD(757/HK)が33.6%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が24.5%、協キン科技HD(3800/HK)が23.1%ずつ上昇した。政策支援の動きが期待されたことや、「米商務省は21日、中国製の結晶シリコン太陽電池に対する反ダンピング関税と補助金相殺関税について、一部解除を検討するための審査を開始した」などと報じられたことも改めて材料視されている。
 半導体やAI(人工知能)の関連銘柄も急伸。晶門半導体(2878/HK)が7.1%高、華虹半導体(1347/HK)が5.8%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が4.6%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.9%高、商湯集団(20/HK)が2.5%高で引けた。習近平・国家主席が先ごろ、「ハイテク支援を巡り政策の改善が必要」と述べるなど、中国当局は、先端技術産業の発展を重視する姿勢を強めている。
 半面、石炭や原子力が主力の発電セクターはさえない。華電国際電力(1071/HK)が1.5%、中国広核電力(1816/HK)が1.4%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.1%、華能国際電力(902/HK)が0.7%ずつ下落した。このほか、石炭株も値下がりしている。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.82%高の3307.14ポイントで前場の取引を終了した。太陽光発電株が高い。ハイテク株、不動産株、素材株、医薬株、消費関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、銀行株も売られた。



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