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2020/05/06 14:42

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 6日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比157.65ポイント(0.66%)高の24026.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.10ポイント(0.63%)高の9759.32ポイントとそろって続伸した。売買代金は546億3300万香港ドルに拡大している(5日前場は379億5000万香港ドル)。
 経済活動正常化の期待が続く。香港政府は昨日、一部業種の営業再開など行動制限令の緩和を発表した。世界的にも段階的なロックアウト解除の動きが進んでいる。米国ではカリフォルニア州知事が4日、早ければ今週末にも外出禁止措置を一部緩和し、衣料品販売など一部業種の営業を8日から認めると発表した。イタリアやスペイン、トルコなど欧州地域でも経済活動が再開されつつある。連休明けの本土株動向を気にしながら、ハンセン指数は前日の終値近辺でスタート。安く寄り付いた上海総合指数が前引けにかけてプラスに転じるなか、香港の各指数は徐々に上げ幅を広げた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.6%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.4%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体や通信設備・工事など5Gネットワーク関連が高い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.7%、華虹半導体(1347/HK)が5.6%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.3%、中興通訊(ZTE:763/HK)が3.1%、中国通信服務(552/HK)が2.6%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.6%ずつ上昇した。ICファウンドリ中国最大手のSMICに関しては、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に上場する計画を明らかにしたことも支援材料。資金調達による増産計画などが期待された。
 港湾・海運、物流など運輸関連セクターも物色される。中遠海運港口(1199/HK)が3.8%高、招商局港口HD(144/HK)が3.5%高、廈門国際港務(アモイ国際港務:3378/HK)が3.0%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.6%高、中遠海運HD(1919/HK)が1.0%高、深セン国際HD(152/HK)が1.8%高で引けた。
 中国自動車セクターもしっかり。広州汽車集団(2238/HK)が4.0%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.8%高、長城汽車(2333/HK)と北京汽車(1958/HK)がそろって2.7%高、東風汽車集団(489/HK)と華晨中国汽車HD(1114/HK)がそろって2.0%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.08%高の2862.50ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。食品飲料株、医薬品株、自動車株、防衛関連株、素材株の一角なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、運輸株、発電株も売られた。


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