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2024/07/08 13:28

香港前場:ハンセン1.3%安で続落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 週明け8日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比238.22ポイント(1.34%)安の17561.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.04ポイント(1.30%)安の6299.23ポイントと続落した。売買代金は467億7440万香港ドルとなっている(5日の前場は478億7670万香港ドル)。
 前週末の軟調地合いを継ぐ流れ。中国の内需不振や、中国と西側諸国の対立が引き続き投資家心理の重しとなっている。指標発表も気がかり。本土では10日に6月の物価統計、12日に6月の貿易統計、15日に6月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、第2四半期のGDP成長率、15日までに6月の金融統計が公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.8%安、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が4.5%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.9%安と下げが目立っている。
 セクター別では、海運が安い。上記した東方海外のほか、中遠海運HD(1919/HK)が8.5%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.7%ずつ下落した。欧州向け海上運賃の下落基調が嫌気されている。タンカー輸送中国最大手の中遠海運能源運輸については、中間決算の1割減益見通しも売り材料視された。
 中国不動産セクターも急落。融創中国HD(1918/HK)が7.7%安、万科企業(2202/HK)が6.1%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.6%安、世茂集団HD(813/HK)が5.4%安で前場取引を終えた。
 自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が5.4%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.4%安、東風汽車集団(489/HK)が3.8%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.0%安で引けた。東風汽車に関しては、6月販売が前年同月比で13.9%減少し、2カ月連続のマイナス成長だったことも懸念されている。
 半面、半導体セクターはしっかり。華虹半導体(1347/HK)が2.7%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.0%、ASMPT(522/HK)が1.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が0.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.53%安の2934.23ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。医薬株、消費関連株、ハイテク株、海運株、証券株なども売られた。半面、公益株は高い。空運株、銀行・保険株も買われた。



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