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2020/05/29 16:54

中国大引:上海総合0.2%高で小幅続伸、小売セクターが高い 無料記事

 29日の中国本土マーケットは小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.13ポイント(0.22%)高の2852.35ポイントと続伸した(上海A株指数は0.18%高の2988.59ポイント)。
 米中対立の激化懸念と中国の政策期待が交錯する中でもみ合う流れ。中国で28日、香港の統制を強化する「香港版国家安全法」の制定方針が全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)で採択された。これを受けトランプ米大統領は、中国に関する記者会見を29日に行うと発表。それより先、「トランプ政権は香港からの輸入品に適用している関税優遇措置を停止することを検討中」と関係者の話として伝わっている。米中対立の警戒感が広がる中、上海総合指数は安く寄り付いたものの、中国の政策に対する期待感が相場を支えた。李克強首相は昨日の記者会見で、新型コロナウイルス関連の景気対策が総額6兆人民元(約90兆2700億円)規模に上ることを明らかにした。うち、約7割が消費刺激、残りがインフラ投資に充てられる。
 業種別では小売関連の上げが目立つ。スーパーマーケットチェーンの上海百聯集団(600827/SH)がストップ高、同業の北京城郷商業(600861/SH)が6.2%高、薬品卸売・小売の上海第一医薬(600833/SH)が4.6%高で引けた。メディア・エンターテインメントもしっかり。映画・テレビ番組制作の中視伝媒(600088/SH)は6.0%高で引けた。このほか、ホテル・観光、医療機器、交通運輸なども買われている。
 半面、セメントは安い。福建水泥(600802/SH)が2.4%下落した。開発区株、金融関連株も売られている。



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