2024/08/02 13:28
香港前場:ハンセン2.1%安で続落、上海総合は0.5%下落
2日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比354.37ポイント(2.05%)安の16950.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が116.98ポイント(1.92%)安の5969.42ポイントと続落した。売買代金は480億3110万香港ドルにやや縮小している(1日前場は532億2150万香港ドル)。
内外の景気懸念が投資家心理を冷やす流れ。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の製造業景況感指数は46.8に悪化し、約8カ月ぶりの低水準を付けている。中国では、7月の財新中国製造業PMI(民間集計)が49.8に低下し、景況判断の境目となる50を9カ月ぶりに割り込んだ。これまでに報告された経済統計に関しても、内需不振を示す内容が多くみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)と中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)がそろって4.8%安、アルミ産業の中国宏橋集団(1378/HK)が4.7%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄・産金が安い。上記した中国宏橋集団のほか、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.7%、中国アルミ(2600/HK)が4.1%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.6%、中国黄金国際資源(2099/HK)が3.4%ずつ下落した。
スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。高偉電子(1415/HK)が3.3%安、瑞声科技HD(2018/HK)が3.2%安、舜宇光学科技(2382/HK)が2.9%安、比亜迪電子(285/HK)が3.3%安で引けた。
香港や英国に拠点を置く金融も売られる。スタンダード・チャータード(2888/HK)が3.9%安、プルーデンシャル(2378/HK)が3.6%安、HSBC(5/HK)が3.4%安、恒生銀行(11/HK)が2.5%安で前場取引を終えた。スタンダードやHSBCに関しては、英イングランド銀行(中央銀行)が1日、4年5カ月ぶりに利下げしたことを受け、利ザヤの縮小が懸念されている。
半面、医薬セクターはしっかり。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.6%高、薬明合聯生物技術(2268/HK)が3.7%高、康哲薬業HD(867/HK)が2.6%高、四環医薬HD集団(460/HK)が1.9%高と値を上げた。
中国不動産セクターの一角も物色される。越秀地産(123/HK)と旭輝(884/HK)がそろって1.8%、中国金茂HD(817/HK)と中国奥園集団(3883/HK)がそろって1.6%ずつ上昇した。7月の新築住宅価格は7カ月ぶりの低い伸びとなり、市況回復の鈍さが際立つ中、当局の不動産支援策に対する期待が強まっている。「住宅在庫の買い上げ」については、年内に本格始動する見込みだ。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%安の2919.32ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。エネルギー株、素材株、自動車株、公益株なども売られた。半面、医薬株は高い。銀行株、不動産株、食品・酒造株、軍事関連株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外の景気懸念が投資家心理を冷やす流れ。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の製造業景況感指数は46.8に悪化し、約8カ月ぶりの低水準を付けている。中国では、7月の財新中国製造業PMI(民間集計)が49.8に低下し、景況判断の境目となる50を9カ月ぶりに割り込んだ。これまでに報告された経済統計に関しても、内需不振を示す内容が多くみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)と中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)がそろって4.8%安、アルミ産業の中国宏橋集団(1378/HK)が4.7%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄・産金が安い。上記した中国宏橋集団のほか、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.7%、中国アルミ(2600/HK)が4.1%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.6%、中国黄金国際資源(2099/HK)が3.4%ずつ下落した。
スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。高偉電子(1415/HK)が3.3%安、瑞声科技HD(2018/HK)が3.2%安、舜宇光学科技(2382/HK)が2.9%安、比亜迪電子(285/HK)が3.3%安で引けた。
香港や英国に拠点を置く金融も売られる。スタンダード・チャータード(2888/HK)が3.9%安、プルーデンシャル(2378/HK)が3.6%安、HSBC(5/HK)が3.4%安、恒生銀行(11/HK)が2.5%安で前場取引を終えた。スタンダードやHSBCに関しては、英イングランド銀行(中央銀行)が1日、4年5カ月ぶりに利下げしたことを受け、利ザヤの縮小が懸念されている。
半面、医薬セクターはしっかり。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.6%高、薬明合聯生物技術(2268/HK)が3.7%高、康哲薬業HD(867/HK)が2.6%高、四環医薬HD集団(460/HK)が1.9%高と値を上げた。
中国不動産セクターの一角も物色される。越秀地産(123/HK)と旭輝(884/HK)がそろって1.8%、中国金茂HD(817/HK)と中国奥園集団(3883/HK)がそろって1.6%ずつ上昇した。7月の新築住宅価格は7カ月ぶりの低い伸びとなり、市況回復の鈍さが際立つ中、当局の不動産支援策に対する期待が強まっている。「住宅在庫の買い上げ」については、年内に本格始動する見込みだ。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%安の2919.32ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。エネルギー株、素材株、自動車株、公益株なども売られた。半面、医薬株は高い。銀行株、不動産株、食品・酒造株、軍事関連株も買われた。
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