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2024/07/10 13:30

香港前場:ハンセン0.3%高で4日ぶり反発、上海総合0.3%下落 無料記事

 10日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比47.47ポイント(0.27%)高の17570.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.04ポイント(0.26%)高の6291.68ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は577億7000万香港ドルとなっている(9日の前場は488億9340万香港ドル)。
 米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米利下げ観測が根強い中、ナスダック指数は0.1%高と6日続伸し、連日で史上最高値を更新している。また、ハンセン指数は前日までの続落で約2カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいたとあって、値ごろ感も着目された。
 寄り付き直後に公表された6月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比プラス0.2%(市場予想はプラス0.4%、前月はプラス0.3%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス0.8%(同マイナス0.8%、同マイナス1.4%)という結果。CPIは下振れたものの、企業活動の目安となるPPIが事前予想通り前月から上向いた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が10.7%高、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が4.3%高、Eコマース中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.6%高と上げが目立った。農夫山泉については、筆頭株主の養生堂有限公司による同社株の買い増し計画が好感されている。
 セクター別では、自動車が高い。長城汽車(2333/HK)が3.4%、比亜迪(BYD:1211/HK)と小鵬汽車(9868/HK)がそろって1.4%、東風汽車集団(489/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 中国の金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が1.5%高、中国建設銀行(939/HK)が1.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が1.5%高、中国平安保険(2318/HK)が1.0%高、広発証券(1776/HK)が1.6%高、華泰証券(6886/HK)が1.3%高で引けた。
 半面、石炭セクターは安い。エン鉱能源集団(1171/HK)が5.0%、中国神華能源(1088/HK)が4.8%、中国中煤能源(1898/HK)が3.6%ずつ下落した。中国神華能源が中間業績の8〜14%減益見通しを発表するなか、セクター全体に弱気ムードが広がっている。
 非鉄・産金セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が6.1%安、中国宏橋集団(1378/HK)が4.4%安、江西銅業(358/HK)が3.2%安、霊宝黄金(3330/HK)が3.0%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.4%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の2949.66ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。公益株、不動産株、素材株、メディア関連株なども売られた。半面、消費関連株は高い。ハイテク株、金融株、医薬株も買われた。


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