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2024/06/18 13:27

香港前場:ハンセン0.2%安で3日続落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比33.06ポイント(0.18%)安の17903.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が6.54ポイント(0.10%)安の6366.94ポイントと3日続落した。売買代金は494億7290万香港ドルに縮小している(17日の前場は562億6000万香港ドル)。
 前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国不動産業の業績懸念がくすぶっているほか、通商問題を巡り、中国と西側諸国が対立を深めていることもネガティブ材料だ。中国商務部は17日、欧州連合(EU)から輸入する豚肉と関連製品について、反ダンピング(不当廉売)調査を開始したと発表。EUが先ごろ、中国製の電気自動車(EV)に追加関税を課すと決めたことに対抗した措置とみられている。中国製EVに対しては、バイデン米政権も制裁関税を引き上げる見通しだ。対外関係の悪化が中国経済に影を落とすと危惧されている。もっとも、下値は限定的。米ハイテク株高が好感されたほか、中国の産業支援策に対する期待感などで、指数は小高く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が3.5%安、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.2%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が2.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、レストランチェーンや酒造の飲食関連が安い。九毛九国際HD(9922/HK)が4.4%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.4%、百勝中国HD(9987/HK)が2.0%、華潤ビールHD(291/HK)が2.4%、珍酒李渡集団(6979/HK)が2.3%ずつ下落した。白酒(中国の蒸留酒)メーカーの珍酒李渡集団は、高級白酒の値下がり基調を受け、6月に入りほぼ一本調子で株価が下げている。
 中国不動産セクターもさえない。中国海外発展(688/HK)が2.5%安、龍湖集団HD(960/HK)が2.0%安、中国奥園集団(3883/HK)が1.7%安、建発国際投資集団(1908/HK)が1.2%安で前場取引を終えた。
 半面、海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターは高い。海豊国際HD(1308/HK)が4.6%、中遠海運HD(1919/HK)が4.4%、東方海外(316/HK)が3.6%、勝獅貨櫃(716/HK)が7.2%、中国国際海運集装箱(2039/HK)が4.0%ずつ上昇した。
 中国の金融セクターもしっかり。中信銀行(998/HK)が2.1%高、交通銀行(3328/HK)が1.0%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.0%高、中国人民財産保険(2328/HK)が1.9%高、海通証券(6837/HK)が4.1%高、中国国際金融(3908/HK)が2.5%高で引けた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3026.61ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。自動車株、金融株、素材株、インフラ関連株、海運株なども買われた。半面、不動産株は安い。公益株、エネルギー株、医薬株、酒造株も売られた。



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