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2024/08/05 13:25

香港前場:ハンセン0.2%安で3日続落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け5日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比36.55ポイント(0.22%)安の16908.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.69ポイント(0.41%)安の5950.16ポイントと3日続落した。売買代金は608億2030万香港ドルに拡大している(2日前場は480億3110万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国の内需不振が懸念されているほか、米国の景気不安が高まっていることもマイナスだ。先週末に公表された7月の米雇用統計は、予想以上に弱い内容となり、米経済のリセッション(景気後退)が危ぐされている。また、2日のWTI原油先物が3.7%安と続落し、一時、約2カ月ぶりの安値を付けたことも関連銘柄などにとっての逆風となった。ただ、指数は前引けにかけて下げ幅を縮小させている。米長期金利の低下や、中国経済対策の期待感などが支えとなった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油・石炭の下げが目立つ。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.1%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.1%安、中国神華能源(1088/HK)が2.8%安で引けた。
 産金セクターも安い。中国黄金国際資源(2099/HK)が4.5%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.6%、招金鉱業(1818/HK)が1.9%、霊宝黄金(3330/HK)が1.4%ずつ下落した。自動車セクターもさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.6%安、北京汽車(1958/HK)が1.9%安、長城汽車(2333/HK)が1.5%安、蔚来集団(9866/HK)が1.3%安と値を下げた。
 半面、香港・本土の不動産セクターは高い。新世界発展(17/HK)が7.9%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が6.7%、新鴻基地産発展(16/HK)が4.4%、融創中国HD(1918/HK)が3.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.1%、遠洋集団HD(3377/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 中国保険セクターも物色される。中国人寿保険(2628/HK)が2.1%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.5%高、中国平安保険(2318/HK)が1.0%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.07%高の2907.33ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。医薬株、食品・酒造株、保険・証券株、素材株、空運株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。ハイテク株、銀行株、公益株も売られた。



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