2020/05/05 17:39
香港大引:ハンセン1.1%高で反発、経済持ち直しの期待強まる
5日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比254.86ポイント(1.08%)高の23868.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が99.20ポイント(1.03%)高の9698.22ポイントとそろって反発した。ただ、売買代金は704億5500万香港ドルに縮小し、半日立ち合いを除いて今年最低を記録している(4日は1096億9100万香港ドル)。
世界経済の持ち直しが期待される流れ。ゴールドマン・サックス(GS)などのエコノミストは、「世界の経済活動は、足もとで底打ちしたようだ」との見解を示した。先進国経済のマイナス成長は4〜6月期まで続くものの、7〜9月期以降にプラス成長を回復すると予測している。欧州の一部や米国の複数州では、ロックダウン緩和の動きが進む状況。また、香港政府は取引終盤に入ったころ、一部業種の営業再開など行動制限令の緩和を発表した。香港のGDP縮小や米中対立の懸念などで上値の重い場面がみられたものの、マイナスに転じることはなく、指数は大引けにかけて上げ幅を広げている。
ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が8.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.7%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.6%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が5.1%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.4%、東風汽車集団(489/HK)が1.8%ずつ上昇した。業界支援策が相次いでいることを改めて材料視している。
石油生産、天然ガスなどエネルギー関連セクターもしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.8%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.0%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.7%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.6%高で引けた。原油高が支援材料。昨夜のWTI原油先物は3.1%高と4日続伸し、時間外取引でも大幅に続伸している。GSは最新リポートで、「需給改善を背景に、来年の原油相場は楽観できる」との見通しを示した。
カジノや映画館、トラベル、空港などレジャー関連の銘柄群も物色される。永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.4%高、美高梅中国(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が3.3%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.8%高、歓喜伝媒集団(1003/HK)が4.2%高、香港中旅国際投資(チャイナ・トラベル:308/HK)が4.9%高、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が1.6%高、海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が8.7%高と値を上げた。
半導体や通信設備・工事、スマートフォン部材など5Gネットワーク関連銘柄も買われる。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.1%高、華虹半導体(1347/HK)が1.9%高、長飛光繊光纜(6869/HK)が3.0%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.5%高、京信通信系統HD(2342/HK)が1.6%高、舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.7%高で取引を終えた。
一方、本土マーケットはメーデー休暇により本日まで休場。あす6日に取引再開する。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
世界経済の持ち直しが期待される流れ。ゴールドマン・サックス(GS)などのエコノミストは、「世界の経済活動は、足もとで底打ちしたようだ」との見解を示した。先進国経済のマイナス成長は4〜6月期まで続くものの、7〜9月期以降にプラス成長を回復すると予測している。欧州の一部や米国の複数州では、ロックダウン緩和の動きが進む状況。また、香港政府は取引終盤に入ったころ、一部業種の営業再開など行動制限令の緩和を発表した。香港のGDP縮小や米中対立の懸念などで上値の重い場面がみられたものの、マイナスに転じることはなく、指数は大引けにかけて上げ幅を広げている。
ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が8.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.7%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.6%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が5.1%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.4%、東風汽車集団(489/HK)が1.8%ずつ上昇した。業界支援策が相次いでいることを改めて材料視している。
石油生産、天然ガスなどエネルギー関連セクターもしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.8%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.0%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.7%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.6%高で引けた。原油高が支援材料。昨夜のWTI原油先物は3.1%高と4日続伸し、時間外取引でも大幅に続伸している。GSは最新リポートで、「需給改善を背景に、来年の原油相場は楽観できる」との見通しを示した。
カジノや映画館、トラベル、空港などレジャー関連の銘柄群も物色される。永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.4%高、美高梅中国(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が3.3%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.8%高、歓喜伝媒集団(1003/HK)が4.2%高、香港中旅国際投資(チャイナ・トラベル:308/HK)が4.9%高、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が1.6%高、海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が8.7%高と値を上げた。
半導体や通信設備・工事、スマートフォン部材など5Gネットワーク関連銘柄も買われる。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.1%高、華虹半導体(1347/HK)が1.9%高、長飛光繊光纜(6869/HK)が3.0%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.5%高、京信通信系統HD(2342/HK)が1.6%高、舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.7%高で取引を終えた。
一方、本土マーケットはメーデー休暇により本日まで休場。あす6日に取引再開する。
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