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2025/02/26 13:28

香港前場:ハンセン2.5%高で3日ぶり反発、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比585.22ポイント(2.54%)高の23619.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が223.74ポイント(2.63%)高の8722.93ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1815億6500万香港ドルとなっている(25日前場は1851億5350万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が強まる流れ。米長期金利の低下や、中国の政策に対する期待感が支えとなっている。昨夜の米債券市場では、米利下げ観測が再び強まり、米10年債利回りが大幅に低下。一時、約2カ月半ぶりの低い水準を付けた。また、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は来週(3月5日)に開幕。市場には、消費促進に向けた対策や、テック産業の支援策が打ち出されるとの観測もある。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が12.5%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が7.6%高、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が7.1%高で引けた。バドワイザーの通期決算は15%減益とさえなかったものの、期末配当の増額方針などが好感されている。
 中国の不動産セクターも高い。世茂集団HD(813/HK)が13.5%、龍湖集団HD(960/HK)が5.3%、融創中国HD(1918/HK)が5.1%、旭輝(884/HK)が4.0%ずつ上昇した。
 鉄鋼セクターも急伸。中国東方集団HD(581/HK)が54.1%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が20.2%高、鞍鋼(347/HK)が12.7%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が11.3%高で前場取引を終えた。
 半導体やスマートドライブ関連銘柄の一角も物色される。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.0%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.6%高、晶門半導体(2878/HK)が3.3%高、地平線(9660/HK)が8.8%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が7.2%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットも3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%高の3362.63ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。素材、インフラ関連、ハイテク、自動車、医薬、金融なども買われた。半面、エネルギーは安い。通信、食品・酒造の一角も売られた。



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