2025/04/08 13:37
香港前場:ハンセン1.6%高で4日ぶり反発、上海総合は0.9%上昇 
8日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比312.48ポイント(1.58%)高の20140.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が164.20ポイント(2.26%)高の7426.92ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は2265億9970万香港ドルとなっている(7日前場は3220億1630万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、前日は過去最大の下落幅を記録していた。中国の経済対策や当局の市場支援スタンスが強まっていることもプラス。ゴールドマン・サックスは最新リポートで、米国の対中追加関税に対応するため、中国政府は景気対策を加速する見通しとの見解を示した。また、中国人民銀行(中央銀行)の報道官は8日、政府系投資会社の中央匯金投資による株価買い支えについて、必要に応じて十分な資金支援を行う方針を示している。「国家隊」の一角とされる中央匯金投資は7日、上場投資信託(ETF)を買い増したことを明らかにした。
ただ、上値は限定的。米中対立の激化が不安視されている。トランプ米大統領は7日、米政権の「相互関税」に対抗する形で、中国政府が34%の対米関税賦課など対抗措置を打ち出したことに関し、「中国が関税をあす4月8日までに撤回しない場合、米国はさらに50%の対中追加関税を課す」と自身のSNSで表明した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が7.7%高、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が7.4%高、中国自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が7.2%高と上げが目立った。テック銘柄が相場をけん引する中、ハンセン科技(テック)指数は3.6%高と他の主要指数をアウトパフォームしている(構成30銘柄のうち上昇29)。
自動車セクターも高い。BYDのほか、浙江零ホウ科技(9863/HK)が7.5%、蔚来集団(9866/HK)が4.9%、吉利汽車HD(175/HK)が4.6%、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%ずつ上昇した。
半導体やクラウド、ロボットなどの銘柄群も急伸。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が8.2%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.8%高、金山雲HD(3896/HK)が11.9%高、微盟集団(2013/HK)が5.8%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が14.6%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が7.0%高で引けた。
消費セクターも物色される。食肉の中糧家佳康食品(1610/HK)が9.9%高、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)が8.1%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が6.1%高、家電の海爾智家(6690/HK)が5.2%高、酒造の青島ビール(168/HK)が5.0%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が4.6%高、ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が4.4%高、茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が4.3%高で前場取引を終えた。
本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.91%高の3124.77ポイントで前場取引を終了した。エネルギーが高い。金融、不動産、酒造・食品飲料、公益、軍需産業、素材なども買われた。半面、自動車やインフラ建設の一角は売られている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、前日は過去最大の下落幅を記録していた。中国の経済対策や当局の市場支援スタンスが強まっていることもプラス。ゴールドマン・サックスは最新リポートで、米国の対中追加関税に対応するため、中国政府は景気対策を加速する見通しとの見解を示した。また、中国人民銀行(中央銀行)の報道官は8日、政府系投資会社の中央匯金投資による株価買い支えについて、必要に応じて十分な資金支援を行う方針を示している。「国家隊」の一角とされる中央匯金投資は7日、上場投資信託(ETF)を買い増したことを明らかにした。
ただ、上値は限定的。米中対立の激化が不安視されている。トランプ米大統領は7日、米政権の「相互関税」に対抗する形で、中国政府が34%の対米関税賦課など対抗措置を打ち出したことに関し、「中国が関税をあす4月8日までに撤回しない場合、米国はさらに50%の対中追加関税を課す」と自身のSNSで表明した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が7.7%高、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が7.4%高、中国自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が7.2%高と上げが目立った。テック銘柄が相場をけん引する中、ハンセン科技(テック)指数は3.6%高と他の主要指数をアウトパフォームしている(構成30銘柄のうち上昇29)。
自動車セクターも高い。BYDのほか、浙江零ホウ科技(9863/HK)が7.5%、蔚来集団(9866/HK)が4.9%、吉利汽車HD(175/HK)が4.6%、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%ずつ上昇した。
半導体やクラウド、ロボットなどの銘柄群も急伸。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が8.2%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.8%高、金山雲HD(3896/HK)が11.9%高、微盟集団(2013/HK)が5.8%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が14.6%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が7.0%高で引けた。
消費セクターも物色される。食肉の中糧家佳康食品(1610/HK)が9.9%高、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)が8.1%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が6.1%高、家電の海爾智家(6690/HK)が5.2%高、酒造の青島ビール(168/HK)が5.0%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が4.6%高、ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が4.4%高、茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が4.3%高で前場取引を終えた。
本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.91%高の3124.77ポイントで前場取引を終了した。エネルギーが高い。金融、不動産、酒造・食品飲料、公益、軍需産業、素材なども買われた。半面、自動車やインフラ建設の一角は売られている。
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