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2020/07/23 16:24

中国大引:上海総合0.2%安で5日ぶり反落、金融セクター下げ主導 無料記事

 23日の中国本土マーケットは小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.05ポイント(0.24%)安の3325.11ポイントと5日ぶりに反落している(上海A株指数は0.24%安の3485.25ポイント)。(亜州リサーチ編集部)
 米中関係の悪化を警戒。昨日のマーケット引け後、「米国が中国の在ヒューストン領事館に閉鎖を命じた」と報じられた。米国務省の報道官は昨夜、領事館に閉鎖を命じたことを正式に認めている。中国外交部は「あり得ない措置」と猛抗議し、対抗措置を打ち出す用意があると明言。一部メディアによれば、中国は四川省成都市の米総領事館に閉鎖を求める方針だ。もっとも、下値は限定的。市場改革や資金流入などを背景に、相場の先高観が根強く、指数は引けにかけて下げ幅を縮小させている。
 金融株が下げを主導。上海浦東発展銀行(600000/SH)が6.7%安、招商銀行(600036/SH)が2.3%安で引けた。不動産株も安い。大手の金地集団(600383/SH)が2.8%下落した。資源・素材株、ハイテク株、インフラ関連株、自動車株、運輸株、公益株なども売られている。
 半面、医薬品株は急伸。上海復星医薬集団(600196/SH)がストップ高、国薬集団薬業(600511SH)が9.0%高、薬明康徳(603259/SH)が5.0%高で引けた。上海復星医薬集団と薬明康徳はそれぞれ上場来高値を更新する。国務院は23日、ワクチンなど医薬品の研究開発を促進させるため、「2020年下半期の医薬衛生改革」を公表。政策投資の拡大が期待された。防衛関連株、食品飲料株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.54ポイント(0.64%)安の239.45ポイント、深センB株指数が6.22ポイント(0.67%)安の922.55ポイントで終了した。



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