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2025/05/14 13:30 NEW!!

香港前場:ハンセン1.4%高で反発、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.84ポイント(1.43%)高の23438.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が129.24ポイント(1.54%)高の8515.45ポイントと反発した。売買代金は1073億7870万香港ドルに縮小している(13日前場は1332億4230万香港ドル)。
 内外環境の安定が買い安心感を誘う流れ。中国景気の過度な鈍化懸念が薄らいでいる。米中通商協議の合意を受け、双方はお互いに課した制裁措置を相次ぎ緩和。複数の証券会社は、中国の経済成長見通しを上方修正している。2025年の国内総生産(GDP)成長予想について、ゴールドマン・サックスは4.0→4.6%、JPモルガン・チェースは4.1→4.8%にそれぞれ引き上げた。米インフレ鈍化も好材料。13日に公表された4月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇にとどまり、市場予想(0.3%上昇)を下回った。利下げがしやすくなったと期待されている。指数は前引けにかけて上げ幅をやや拡大させた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.5%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.3%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.2%高と上げが目立った。京東健康については、1〜3月期決算の営業利益が前年同期比で119.8%増加したことも好感されている。
 セクター別では、海運が高い。東方海外のほか、太平洋航運集団(2343/HK)が6.7%、海豊国際HD(1308/HK)が6.3%、中遠海運HD(1919/HK)が2.8%ずつ上昇した。米中が関税を一時停止する90日間に、駆け込みの輸出入が増加すると予想されている。
 新興EV(電気自動車)関連もしっかり。浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.8%高、理想汽車(2015/HK)が3.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が2.9%高、蔚来集団(9866/HK)が2.2%高で引けた。
 オンライン医療関連も物色される。京東健康のほか、訊飛医療科技(2506/HK)が4.0%高、阿里健康信息技術(241/HK)が2.3%高、平安健康医療科技(1833/HK)と医渡科技(2158/HK)がそろって2.0%高で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターはさえない。碧桂園HD(2007/HK)が2.4%、建発国際投資集団(1908/HK)が2.3%、融創中国HD(1918/HK)が2.0%、合景泰富集団HD(1813/HK)が1.5%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%高の3381.17ポイントで前場取引を終了した。金融が上げ主導。海運、資源・素材、消費関連なども買われた。半面、ハイテクは安い。不動産、医薬、インフラ関連、自動車も売られた。


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