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2025/02/11 16:34

中国大引:上海総合0.1%安で4日ぶり反落、銀行株高で下値は限定 無料記事

 11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比4.11ポイント(0.12%)安の3318.06ポイントと4日ぶりに反落した。
 売り圧力が意識される流れ。上海総合指数はこのところ急ピッチに上昇し、足元では約1カ月半ぶりの高値を連日で切り上げていた。また、米中が関税応酬が経済の下押し圧力になるとの不安もくすぶっている。もっとも、下値は限定的。浙江省杭州市のスタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コスト、かつ高性能な生成AI(人工知能)の大規模言語モデル(LLM)を開発する中、AI技術の進化が国内産業を発展させるとの見方が引き続き支えとなっている。指数はプラス圏に浮上する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の下げが目立つ。光明地産(600708/SH)が8.3%安、金地集団(600383/SH)が3.0%安、新城控股集団(601155/SH)が2.8%安、緑地HD(600606/SH)が2.6%安、保利発展控股集団(600048/SH)が2.1%安で取引を終えた。
 自動車株も安い。賽力斯集団(601127/SH)が5.7%、北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が3.1%、長城汽車(601633/SH)が2.7%、広州汽車集団(601238/SH)が2.1%ずつ下落した。食品・酒造株、小売株、医薬株、公益株、ハイテク株、軍事関連株、空運株、保険・証券株なども売られている。
 半面、銀行株はしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が3.5%、中国工商銀行(601398/SH)が2.2%、中国銀行(601988/SH)が2.1%、中国農業銀行(601288/SH)が1.8%ずつ上昇した。資源・素材株、通信ネットワーク株、海運株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.86ポイント(0.70%)安の265.31ポイント、深センB株指数が4.40ポイント(0.36%)安の1205.18ポイントで終了した。


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