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2025/05/06 13:25

香港前場:ハンセン0.7%高で4日続伸、上海総合は0.9%上昇 無料記事

 休場明け6日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比154.30ポイント(0.69%)高の22658.98ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.33ポイント(0.23%)高の8250.37ポイントと3日続伸した。売買代金は1244億9500万香港ドルとなっている(2日前場は783億770万香港ドル)。
 前週の好地合いを継ぐ流れ。中国の政策に対する期待感や、米中がそれぞれ一部関税の引き下げ方針を示していることなどが支えだ。海外マネーの流入もプラス。香港ドル相場が上昇している。香港金融管理局(HKMA)は4年半ぶりに香港ドル売り・米ドル買い介入に踏み切った。新規株式公開(IPO)の増加や、中国の新興株を物色する動きが背景にあるとの見方がある。ただ、上値は限定的。米中協議の先行き不安は根強く、米中対立の長期化も警戒されている。ハンセン指数も安く推移する場面があった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が6.3%高、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が5.8%高、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が4.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、カジノ関連が高い。金沙中国のほか、美高梅中国HD(2282/HK)が8.0%、永利澳門(1128/HK)と新濠国際発展(200/HK)がそろって4.3%ずつ下落した。カジノ収入増が期待されている。中国の労働節(メーデー)連休に当たる5月1〜5日、マカオの出入境者数は延べ375万4000人に達した。前年同期比で25.6%増加している。また、4月のカジノ売上高は3カ月連続でプラス成長した。
 産金セクターも急伸。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が9.8%高、霊宝黄金(3330/HK)が6.4%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が5.3%高、招金鉱業(1818/HK)が3.3%高で引けた。金相場の上昇が手がかり。昨夜のNY金先物は2.4%高と続伸した。
 空運セクターも物色される。中国東方航空(670/HK)が8.6%高、中国南方航空(1055/HK)が8.4%高、中国国際航空(753/HK)が7.3%高、国泰航空(293/HK)が2.0%高と値を上げた。
 半面、新興EV(電気自動車)やスマートドライブ関連は安い。蔚来集団(9866/HK)が6.6%、小鵬汽車(9868/HK)が2.7%、小米集団(1810/HK)が2.4%、速騰聚創科技(2498/HK)が2.8%ずつ下落した。EVなどに売りが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は0.1%逆行安している。
 オンライン医療の関連銘柄もさえない。智雲健康科技集団(9955/HK)が2.7%安、京東健康(6618/HK)が1.7%安、平安健康医療科技(1833/HK)が1.2%安、阿里健康信息技術(241/HK)が0.8%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.94%高の3309.95ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。素材、インフラ関連、消費関連、自動車、医薬、不動産なども買われた。半面、銀行は安い。エネルギー、公益も売られた。


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