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2025/12/18 13:26 NEW!!

香港前場:ハンセン0.4%安で反落、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比111.14ポイント(0.44%)安の25357.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.95ポイント(0.60%)安の8790.62ポイントと反落した。売買代金は790億6640万香港ドルとなっている(17日前場は848億8210万香港ドル)。
 米ハイテク株安が重しとなる流れ。人工知能(AI)産業の収益性に関する不透明感が依然としてくすぶる中、昨夜の米株市場ではナスダック指数が1.8%安と急反落した。オラクルが建設を予定するデータセンターに関し、米投資会社が当初予定していた資金提供を取りやめると報じられた。AI投資のリターンが以前よりも見込めなくなったという。
 また、中国発の新規材料に乏しく、様子見ムードも漂っている。中国では月次経済統計の発表を消化し、次の重要指標は年末31日に公表される12月の製造業PMIと非製造業PMIとなる。また、香港市場は来週、クリスマス休暇で25日と26日が休場(24日は半日商い)となることも買い手控え要因として意識された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感や、本土株の続伸などを支えに、ハンセン指数などはプラス圏に浮上する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が3.1%安、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が2.7%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が2.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、電気自動車(EV)関連が安い。小米集団のほか、蔚来集団(9866/HK)が2.6%、小鵬汽車(9868/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって1.9%ずつ下落した。各社が進めるスマートEVでは、AI半導体や技術が不可欠のため、開発費用の膨張が警戒されている。
 AI技術やクラウドの銘柄もさえない。商湯集団(センスタイム:20/HK)が3.6%安、金山雲HD(3896/HK)と万国数拠HD(9698/HK)がそろって2.9%安、金蝶国際軟件集団(268/HK)が2.7%安で前場取引を終えた。センスタイムについては、第三者割当増資の計画を発表したことも嫌気されている。EVやテックなどの下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は1.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連はしっかり。康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が2.1%、薬明合聯生物技術(2268/HK)と薬明生物技術(2269/HK)、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)がそろって1.5%ずつ上昇した。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の3876.40ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材が高い。銀行・保険、軍需産業、インフラ建設、公益、自動車なども買われた。半面、ハイテクは安い。不動産、消費も売られた。


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