2025/12/09 17:35
香港大引:ハンセン1.3%安で続落、ポップマート5.0%下落 
9日の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比331.13ポイント(1.29%)安の25434.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.12ポイント(1.62%)安の8936.41ポイントと続落している。ハンセン指数は約2週ぶりの安値水準を切り下げた。売買代金は2102億3590万香港ドル(約4兆2236億円)となっている(8日は2062億3030万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金融政策や中国指標の発表が気がかり材料だ。9〜10日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げ決定がほぼ確実視されているが、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見や、メンバーによる政策金利見通しが不透明。2026年以降の金融政策がタカ派(引き締めに積極的)に傾く恐れもある。中国ではあす10日に11月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産など、金融統計も15日までに発表される予定だ。前日公表された11月の貿易統計で、米ドル建て輸入が市場予想(3.0%増)を下回る1.9%増に伸び悩み、内需の弱さを示す結果だったこともあり、これから報告される月次経済統計の内容も警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が8.1%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が6.0%安、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が5.0%安と下げが目立った。ポップマートについては、事業の将来性が不安視されている。ドイツ銀行は最新リポートで、ポップマートのIP「Labubu(ラブブ)」が希少性を失い、価値が低下するとの見通しを示した。
セクター別では、非鉄・産金が安い。江西銅業(358/HK)が6.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.4%、中国アルミ(2600/HK)が5.7%、紫金鉱業集団(2899/HK)が4.2%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が3.7%ずつ下落した。
中国の不動産セクターも急落。龍湖集団のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が18.4%安、中国金茂HD(817/HK)が14.6%安、中国海外宏洋集団(81/HK)が9.4%安で引けた。
ロボット関連の銘柄もさえない。深セン市越疆科技(2432/HK)が4.8%安、寧波均勝電子(699/HK)が3.2%安、深セン市優必選科技(9880/HK)が2.4%安で取引を終えた。そのほか、技術がロボットに応用しやすい自動運転の深セン佑駕創新科技(2431/HK)が5.2%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が3.0%安と値を下げている。
他の個別株動向では、冶金系エンジニアリング大手の中国冶金科工(1618/HK)が21.0%安。同社は8日引け後、不採算を抱えるなどの子会社6社を総額606億7632万人民元(約1兆3386億円)で売却すると発表した。
本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の3909.52ポイントで取引を終了した。不動産が安い。非鉄・産金、自動車、エネルギー、インフラ建設、軍需産業、消費関連、医薬、保険・証券なども売られた。半面、銀行の一角はしっかり。ハイテクや海運の一角も買われている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金融政策や中国指標の発表が気がかり材料だ。9〜10日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げ決定がほぼ確実視されているが、その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見や、メンバーによる政策金利見通しが不透明。2026年以降の金融政策がタカ派(引き締めに積極的)に傾く恐れもある。中国ではあす10日に11月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産など、金融統計も15日までに発表される予定だ。前日公表された11月の貿易統計で、米ドル建て輸入が市場予想(3.0%増)を下回る1.9%増に伸び悩み、内需の弱さを示す結果だったこともあり、これから報告される月次経済統計の内容も警戒されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が8.1%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が6.0%安、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が5.0%安と下げが目立った。ポップマートについては、事業の将来性が不安視されている。ドイツ銀行は最新リポートで、ポップマートのIP「Labubu(ラブブ)」が希少性を失い、価値が低下するとの見通しを示した。
セクター別では、非鉄・産金が安い。江西銅業(358/HK)が6.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.4%、中国アルミ(2600/HK)が5.7%、紫金鉱業集団(2899/HK)が4.2%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が3.7%ずつ下落した。
中国の不動産セクターも急落。龍湖集団のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が18.4%安、中国金茂HD(817/HK)が14.6%安、中国海外宏洋集団(81/HK)が9.4%安で引けた。
ロボット関連の銘柄もさえない。深セン市越疆科技(2432/HK)が4.8%安、寧波均勝電子(699/HK)が3.2%安、深セン市優必選科技(9880/HK)が2.4%安で取引を終えた。そのほか、技術がロボットに応用しやすい自動運転の深セン佑駕創新科技(2431/HK)が5.2%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が3.0%安と値を下げている。
他の個別株動向では、冶金系エンジニアリング大手の中国冶金科工(1618/HK)が21.0%安。同社は8日引け後、不採算を抱えるなどの子会社6社を総額606億7632万人民元(約1兆3386億円)で売却すると発表した。
本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の3909.52ポイントで取引を終了した。不動産が安い。非鉄・産金、自動車、エネルギー、インフラ建設、軍需産業、消費関連、医薬、保険・証券なども売られた。半面、銀行の一角はしっかり。ハイテクや海運の一角も買われている。
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