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2025/02/19 13:33

香港前場:ハンセン0.3%安で反落、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 19日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比65.19ポイント(0.28%)安の22911.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が18.71ポイント(0.22%)安の8456.69ポイントと反落した。売買代金は1518億5760万香港ドルに縮小している(18日前場は1759億2060万香港ドル)。
 利食い売りが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ上昇基調を強め、足元で昨年10月以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復していた。米金利高も逆風。18日の米債券市場では、米10年債利回りが上昇に転じた。米経済の堅調を背景に、米連邦準備理事会(FRB)は追加利下げを遅らせるとの見方が再燃している。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国当局は民営企業の支援スタンスを鮮明化している。国家発展改革委員会の鄭備・副主任は18日、民間企業が直面する課題に対処する政策がこれから実施されると述べた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石炭中国最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.9%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が3.1%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が2.8%安と下げが目立った。百度については、業績の低迷が売り材料視されている。同社の10〜12月期決算では、特殊要因を除いた調整後利益が13%減少し、主力のオンラインマーケティング事業の売上高も落ち込んだ。
 セクター別では、オンラインゲーム関連が安い。中手遊科技集団(302/HK)が4.7%、心動(2400/HK)が3.2%、創夢天地科技HD(1119/HK)が3.1%、網易(9999/HK)が1.9%ずつ下落した。
 中国の銀行セクターもさえない。中国工商銀行(1398/HK)が1.8%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.1%安、交通銀行(3328/HK)が0.9%安、中国建設銀行(939/HK)が0.7%安で引けた。
 半面、半導体セクターは高い。華虹半導体(1347/HK)が17.7%、晶門半導体(2878/HK)と上海復旦微電子集団(1385/HK)がそろって8.6%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.4%ずつ上昇した。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群もしっかり。舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%高、丘タイ科技(1478/HK)が3.4%高、瑞声科技HD(2018/HK)が3.1%高、高偉電子(1415/HK)が3.3%高、富智康集団(2038/HK)が2.2%高、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が10.6%高。同社は2024年通期決算の95〜98%減益見通しを発表したが、傘下企業に絡む減損引当金の計上が主因とあって、今後の償却負担軽減による収益改善が期待された。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.54%高の3342.48ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。消費関連、インフラ関連、医薬、不動産なども買われた。半面、エネルギーは安い。銀行、公益も売られた。


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