2025/05/12 17:50 NEW!!
香港大引:ハンセン3.0%高で8日続伸、米中は一定期間の関税引き下げ 
週明け12日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比681.72ポイント(2.98%)高の23549.46ポイントと8日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が250.40ポイント(3.01%)高の8559.23ポイントと3日続伸した。3月27日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。売買代金は3224億2640万香港ドルに急拡大した(9日は1616億2860万香港ドル)。
投資家のリスク選好が高まる流れ。ベッセント米財務長官は12日(日本時間午後)の会見で、中国とスイス・ジュネーブで行った協議により、相互の関税率を90日間引き下げることで合意したと発表した。米国は対中関税率を今月14日まで145→30%に引き下げ、中国は対米関税率を125→10%に引き下げる。市場関係者の間では、米国の関税引き下げは60%未満と予想されていただけに、ポジティブサプライズとなった。指数は急速に上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が14.8%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が13.8%高、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が9.6%高と上げが目立った。各社はそれぞれ、米高関税政策がマイナス要素となっていただけに、米中協議の進展が買い安心感につながっている。
セクター別では、スマートフォン関連が高い。舜宇やBYDエレクのほか、高偉電子(1415/HK)が18.5%、瑞声科技HD(2018/HK)が15.4%、丘タイ科技(1478/HK)が13.4%ずつ上昇した。
完成車メーカーやスマートドライブなど自動車関連も急伸。小鵬汽車(9868/HK)が10.6%高、蔚来集団(9866/HK)が7.7%高、理想汽車(2015/HK)が7.2%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が11.5%高、速騰聚創科技(2498/HK)が7.1%高と値を上げた。新興EVなどに買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は5.2%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
半面、医薬セクターの一角は安い。百済神州(6160/HK)が9.0%、石薬集団(1093/HK)が4.2%、泰生物製薬(6978/HK)が2.8%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.4%ずつ下落した。製薬メーカーの採算悪化が警戒される。トランプ米大統領は11日、米国の処方薬価格は高すぎるとして、世界で最も価格が安い国と同水準に引き下げることを義務付ける大統領令に署名する意向を示した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.82%高の3369.24ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、証券、消費関連、自動車、インフラ建設、不動産、運輸、銀行・保険なども買われた。半面、医薬は売られている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家のリスク選好が高まる流れ。ベッセント米財務長官は12日(日本時間午後)の会見で、中国とスイス・ジュネーブで行った協議により、相互の関税率を90日間引き下げることで合意したと発表した。米国は対中関税率を今月14日まで145→30%に引き下げ、中国は対米関税率を125→10%に引き下げる。市場関係者の間では、米国の関税引き下げは60%未満と予想されていただけに、ポジティブサプライズとなった。指数は急速に上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が14.8%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が13.8%高、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が9.6%高と上げが目立った。各社はそれぞれ、米高関税政策がマイナス要素となっていただけに、米中協議の進展が買い安心感につながっている。
セクター別では、スマートフォン関連が高い。舜宇やBYDエレクのほか、高偉電子(1415/HK)が18.5%、瑞声科技HD(2018/HK)が15.4%、丘タイ科技(1478/HK)が13.4%ずつ上昇した。
完成車メーカーやスマートドライブなど自動車関連も急伸。小鵬汽車(9868/HK)が10.6%高、蔚来集団(9866/HK)が7.7%高、理想汽車(2015/HK)が7.2%高、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が11.5%高、速騰聚創科技(2498/HK)が7.1%高と値を上げた。新興EVなどに買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は5.2%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
半面、医薬セクターの一角は安い。百済神州(6160/HK)が9.0%、石薬集団(1093/HK)が4.2%、泰生物製薬(6978/HK)が2.8%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.4%ずつ下落した。製薬メーカーの採算悪化が警戒される。トランプ米大統領は11日、米国の処方薬価格は高すぎるとして、世界で最も価格が安い国と同水準に引き下げることを義務付ける大統領令に署名する意向を示した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.82%高の3369.24ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、証券、消費関連、自動車、インフラ建設、不動産、運輸、銀行・保険なども買われた。半面、医薬は売られている。
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