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2025/02/20 13:32

香港前場:ハンセン1.4%安で続落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比316.73ポイント(1.38%)安の22627.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が113.15ポイント(1.34%)安の8349.95ポイントと続落した。売買代金は1694億5160万香港ドルとなっている(19日前場は1518億5760万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。「トランプ関税」の警戒感や、外資の中国投資減速が不安材料だ。トランプ米大統領は18日、4月2日に公表する輸入自動車に対する関税は、現状の10倍となる約25%くらいになるだろうと発言。半導体や医薬品にも追加関税を課す考えも示している。また、中国商務部の最新統計(19日発表)によれば、2025年1月の外資利用額(FDI、実行ベース)は、前年同月比13.4%減の975億9000万人民元(約2兆337億円)に縮小した。ただ、下値を叩くような売りはみられない。米長期金利の低下や、中国の政策に対する期待感が支えだ。
 一方、中国で20日公表された実質的な政策金利となる2月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、市場予想通りに据え置かれた。相場に与える特段の影響はみられていない。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ネットや半導体の下げが目立つ。ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が6.6%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が6.1%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%安で引けた。新興ハイテク銘柄に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は2.2%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
 クラウドや人工知能(AI)技術の銘柄も安い。金蝶国際軟件集団(268/HK)が7.3%、
微盟集団(2013/HK)が3.2%、金山雲(3896/HK)が2.7%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が6.5%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.6%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.8%ずつ下落した。
 半導体セクターも急落。晶門半導体(2878/HK)が6.0%安、華虹半導体(1347/HK)が4.7%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%安で前場取引を終えた。そのほか、車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が2.8%下げている。
 不動産セクターもさえない。世茂集団HD(813/HK)が3.2%安、中国海外発展(688/HK)が2.8%安、遠洋集団HD(3377/HK)が1.9%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.7%安と値を下げた。
 半面、医薬セクターは高い。永泰生物製薬(6978/HK)が9.4%、康哲薬業HD(867/HK)が4.0%、無艾美疫苗(6660/HK)が2.8%、錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の3346.09ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。消費関連、インフラ関連、不動産、通信なども売られた。半面、医薬は高い。公益、資源・素材、銀行も買われた。



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