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2020/07/24 16:33

中国大引:上海総合3.9%安で大幅続落、米中緊張を警戒 無料記事

 24日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比128.34ポイント(3.86%)安の3196.77ポイントと大幅に続落している(上海A株指数は3.86%安の3350.64ポイント)。(亜州リサーチ編集部)
 米中関係の緊張を警戒。中国外交部は24日、米政府がテキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を要求したことに対する対抗措置として、四川省成都市の米国総領事館に対し閉鎖を命じたことを明らかにした。ヒューストンの領事館閉鎖に関して米国務省の報道官は22日、「米国の知的財産権や米国民の個人情報を保護するため」と説明している。一方、中国外交部は「あり得ない措置」と猛抗議し、対抗措置を打ち出す用意があると明言していた。
 金融株が下げを主導する。上海浦東発展銀行(600000/SH)が3.9%安、中国人寿保険(601628/SH)が6.6%安、中信証券(600030/SH)が6.7%安で引けた。
 不動産株も安い。マンション・デベロッパーの華麗家族(600503/SH)が4.9%下落した。当局の引き締めスタンスを懸念。深セン市に続き、南京市でも23日、住宅購入規制を強化する方針が明らかにされた。先行して規制強化が始まった深セン市では、中古住宅の取引が急減したと伝わっている。このほか、医薬品株、消費関連株、ハイテク株、自動車株、運輸株、インフラ関連株、資源・素材株なども売られた。
 半面、防衛関連株の一角は高い。軍用電子機器などを製造する中国海防(600764/SH)が8.2%上昇した。そのほか、産金株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が6.25ポイント(2.61%)安の233.21ポイント、深センB株指数が20.35ポイント(2.21%)安の902.20ポイントで終了した。


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