28日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比8.72ポイント（0.22％）安の3988.22ポイントと4日ぶりに反落した。
　利益確定売りが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところ急ピッチに上昇し、足もとでは約10年3カ月ぶりの高値水準を回復していた。また、30日の米中首脳会談や、29日（日本時間30日未明）の米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識されている。もっとも、下値は限定的。米中対立の緩和期待や米追加利下げ見通し、中国経済対策の期待感などを支えに、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、産金や非鉄・レアアースの下げが目立つ。紫金鉱業集団（601899/SH）が3.7％安、中金黄金（600489/SH）が3.5％安、山東黄金（600547/SH）が2.8％安、江西銅業（600362/SH）が5.6％安、中国北方稀土（600111/SH）が4.2％安、洛陽モリブデン（603993/SH）が3.1％安で引けた。
　医薬株も安い。江蘇恒瑞医薬（600276/SH）が5.1％、薬明康徳（603259/SH）が2.5％、上海復星医薬集団（600196/SH）が2.1％、津薬達仁堂集団（600329/SH）が1.7％、東魯抗医薬（600789/SH）が1.3％ずつ下落する。エネルギー株、不動産株、自動車株、公益株、証券株なども売られた。
　半面、軍需産業株は物色される。弾薬・ロケットの長城軍工（601606/SH）が10.0％（ストップ）高、航空宇宙製品の江西洪都航空工業（600316/SH）が2.8％高、軍用電子機器の中国海防（600764/SH）が2.7％高、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛（600760/SH）が1.9％高で取引を終えた。銀行株、運輸株、ハイテク株の一角も買われている。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.32ポイント（0.51％）安の260.55ポイント、深センB株指数が2.08ポイント（0.16％）高の1335.35ポイントで終了した。



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