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2025/12/10 13:31

香港前場:ハンセン0.4%安で3日続落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 10日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比109.18ポイント(0.43%)安の25325.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.82ポイント(0.51%)安の8890.59ポイントと3日続落した。売買代金は957億4330万香港ドルにやや縮小している(9日前場は1077億5960万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金融政策を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながっている。米連邦準備理事会(FRB)は10日(日本時間11日未明)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を公表する。0.25%の追加利下げが予想されているが、注目は2026年以降の金融政策動向だ。パウエルFRB議長の会見や、メンバーによる政策金利見通しに注目が集まる。前回のFOMCでは、メンバーの一部が利下げに慎重な判断をした。中国の経済動向も不透明。寄り付き直後に公表された11月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.7%と市場予想に一致し、前月実績(プラス0.2%)を上回った。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス2.2%に落ち込み、下落率は前月実績(マイナス2.1%)と市場予想(マイナス2.0%)を超えている。CPIの改善が続いているものの、デフレ圧力に対する警戒感は払しょくされていない。また、中国ではこのところ、内需の弱さを示す月次経済統計の公表が相次いでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.9%安、本土中堅行の招商銀行(3968/HK)が3.8%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が3.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、海運が安い。東方海外のほか、太平洋航運集団(2343/HK)が9.5%、中遠海運HD(1919/HK)が2.5%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.2%、海豊国際HD(1308/HK)が1.9%ずつ下落した。
 半導体セクターもさえない。ASMPT(522/HK)が3.0%安、晶門半導体(2878/HK)が2.2%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.1%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.5%安、華虹半導体(1347/HK)が1.3%安で引けた。
 半面、中国の不動産セクターはしっかり。中国金茂HD(817/HK)が6.0%、建発国際投資集団(1908/HK)が4.0%、広州富力地産(2777/HK)が3.2%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.72%安の3881.51ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。銀行・証券、資源・素材、不動産、消費関連なども売られた。半面、空運は高い。自動車も買われた。



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