/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル 亜州リサーチ公式X 亜州リサーチ公式Instagram

2025/09/05 17:31 NEW!!

香港大引:ハンセン1.4%高で4日ぶり反発、本土株高で後場上げ幅拡大 無料記事

 5日の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比359.47ポイント(1.43%)高の25417.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.13ポイント(1.34%)高の9057.22ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は2999億4540万香港ドル(約5兆6980億円)に縮小している(4日は3022億3290万香港ドル)。
 米利下げ期待が相場を支える流れ。米労働市場の軟化を背景に、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを再開するとの観測が強まった。中国経済対策の期待も高まる。中国人民銀行(中央銀行)と財政部が先ごろ、異例の会議を開いたと伝わり、市場では追加景気対策が打ち出されるとの観測が浮上した。一部のアナリストは、金融政策は今後さらに緩和的になり、財政政策はより積極的、かつ能動的になる可能性があると指摘している。中国本土株の上昇も追い風に、指数は後場に上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が7.5%高と上昇が目立つ。ほか製薬の中国生物製薬(1177/HK)が6.2%高、産金の紫金鉱業集団(2899/HK)が5.8%高、半導体の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.8%高で引けた。
 セクター別では、太陽光発電関連が高い。信義光能のほか、陽光能源HD(757/HK)が21.1%、協キン科技HD(3800/HK)が12.2%、信義能源HD(3868/HK)が10.3%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が9.0%ずつ上昇した。過当競争の是正が期待される。中国当局はこのほど、太陽光発電部材メーカーによる低価格競争を規制する方針を示した。同業界は生産過剰と需要低迷で製品価格が下落し、各社は業績悪化を余儀なくされている。また当局は、太陽光発電産業やリチウム電池産業の秩序ある発展を支援すると強調した。
 リチウムや動力電池の関連銘柄では、中創新航科技(CALB:3931/HK)が18.4%高、天斉リ業(9696/HK)が13.3%高、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が12.5%高と大きく値を上げた。
 このほか、京東物流(2618/HK)が3.1%高、泡泡瑪特国際集団(9992/HK)が1.0%高、中国電信(728/HK)が0.5%高で終了。これら3銘柄は週明け8日付でハンセン指数の構成銘柄入りする。
 半面、金融や自動車の一角が逆行安。招商銀行(3968/HK)が0.3%安、中国平安保険(2318/HK)が0.4%安、蔚来集団(9866/HK)が0.8%安で引けた。
 本土マーケットも4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.24%高の3812.51ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。産金・非鉄、医薬、自動車、通信なども買われた。半面、銀行は安い。食品や交通運輸の一角も売られた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース