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2025/12/22 13:35 NEW!!

香港前場:ハンセン0.2%高で4日続伸、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 週明け22日前場の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比51.71ポイント(0.20%)高の25742.24ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も24.16ポイント(0.27%)高の8925.39ポイントと続伸した。売買代金は955億8640万香港ドルとなっている(19日前場は975億2140万香港ドル)。
 先週の好地合いを継ぐ流れ。米追加利下げ期待や米ハイテク株高、中国の政策に対する期待感などが引き続き支えとなった。19日の米株市場では、人工知能(AI)投資の不透明感が後退し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.0%高と大幅続伸している。また、中国で朝方公表された実質的な政策金利となる12月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り7カ月連続で据え置かれたが、市場では金融緩和の期待が根強い。預金準備率や政策金利は、早ければ年明け1月にも引き下げられるとの見方が広がっている。
 ただ、上値は限定的。香港市場は来週、クリスマス休暇で24日が半日立ち合い、25日と26日が休場となる。買い手控え要因として意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.3%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が4.0%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体株が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が5.2%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.4%、ASMPT(522/HK)が3.6%ずつ上昇する。そのほか、クラウドやAI技術の関連銘柄も買われた。
 自動運転関連の銘柄も物色される。小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が9.5%高、文遠知行(800/HK)が3.8%高、地平線(9660/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
 産金・非鉄セクターも急伸。紫金鉱業集団のほか、霊宝黄金(3330/HK)が6.6%高、招金鉱業(1818/HK)が4.2%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.1%高、江西銅業(358/HK)が4.9%高で引けた。産金株については、金先物価格が史上最高値を更新したことも好感されている。
 他の個別株動向では、免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が12.7%高。海南省がゼロ関税を軸とした「封関運営」に移行した18日、免税店の売上高と来店者数が急増したことを材料視している。
 半面、中国不動産セクターの一角はさえない。建発国際投資集団(1908/HK)が2.2%、広州富力地産(2777/HK)が1.8%、碧桂園HD(2007/HK)が1.1%ずつ下落した。碧桂園に関しては、債務再編の費用を調達するため、一般授権に基づく新株発行を行うと発表したことも嫌気されている。
 本土マーケットも4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.64%高の3915.20ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。産金・非鉄、建材・鉄鋼、不動産、インフラ関連、自動車なども買われた。半面、金融は安い。公益、エネルギー、医薬も売られた。


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