2020/08/27 18:07
香港大引:ハンセン0.8%安で反落、ハンセン科技指数は3.6%高で続伸
27日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比210.64ポイント(0.83%)安の25281.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.42ポイント(0.96%)安の10201.94ポイントとそろって反落した。売買代金は1506億100万香港ドルにやや拡大している(26日は1332億500万香港ドル)。
米中関係に新たな火種が浮上した点が嫌気されている。米商務省は26日、係争中の南シナ海で拠点建設に関わったとして、中国交通建設(1800/HK、601800/SH)など中国企業24社を禁輸措置対象リスト(エンティティ・リスト、EL)に追加した。一方、同海域で軍事演習を実施している人民解放軍は同日、中距離弾道ミサイルを4発発射している。対立激化の警戒感が再燃した。指数は中盤から下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリアの中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が6.2%安、同業の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が5.1%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.5%安、香港不動産デベロッパー大手の信和置業(サイノランド:83/HK)が2.9%安と下げが目立った。
セクター別では、ゼネコンや建機のインフラ建設関連が安い。上述した中国交通建設が3.4%、中国中鉄(390/HK)が3.1%、中国鉄建(1186/HK)が3.0%、中国龍工HD(3339/HK)が9.2%、中聯重科(1157/HK)が1.7%ずつ下落した。
このほか、赤字転落や減益など決算が不振だった銘柄群の一角が急落。電車・自動車部品メーカーの株洲中車時代電気(3898/HK)が13.1%安、エチレンメーカーで中国最大手の中国石化上海石化(サイノペック上海石化:338/HK)が4.0%安、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%安と値を下げた。
半面、好業績銘柄の一角は物色される。中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が11.4%高と大幅続伸した。同社が26日引け後に公表した決算では、4〜6月期の利益が倍増している。そのほか、中間利益が5倍になったインターネット保険中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が22.9%高、900倍超の増益を達成したITサービス会社の神州数碼HD(デジタル・チャイナ:861/HK)が5.5%高と値を上げた。
ITハイテク関連に買いが集中するなか、ハンセン科技指数は3.6%高と大幅続伸。構成銘柄では、上記した小米集団や衆安在線財産保険のほか、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が9.0%高、網龍網絡(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が6.9%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が4.7%高などと上げが目立った。美団点評は上場来高値を更新している。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)も1.2%上昇した。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%高の3350.11ポイントで取引を終えた。ITハイテク株が高い。自動車株、消費関連株、証券株、インフラ関連株、防衛関連株、医薬品株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。空運株、銀行・保険株の一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中関係に新たな火種が浮上した点が嫌気されている。米商務省は26日、係争中の南シナ海で拠点建設に関わったとして、中国交通建設(1800/HK、601800/SH)など中国企業24社を禁輸措置対象リスト(エンティティ・リスト、EL)に追加した。一方、同海域で軍事演習を実施している人民解放軍は同日、中距離弾道ミサイルを4発発射している。対立激化の警戒感が再燃した。指数は中盤から下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリアの中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が6.2%安、同業の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が5.1%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.5%安、香港不動産デベロッパー大手の信和置業(サイノランド:83/HK)が2.9%安と下げが目立った。
セクター別では、ゼネコンや建機のインフラ建設関連が安い。上述した中国交通建設が3.4%、中国中鉄(390/HK)が3.1%、中国鉄建(1186/HK)が3.0%、中国龍工HD(3339/HK)が9.2%、中聯重科(1157/HK)が1.7%ずつ下落した。
このほか、赤字転落や減益など決算が不振だった銘柄群の一角が急落。電車・自動車部品メーカーの株洲中車時代電気(3898/HK)が13.1%安、エチレンメーカーで中国最大手の中国石化上海石化(サイノペック上海石化:338/HK)が4.0%安、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.7%安と値を下げた。
半面、好業績銘柄の一角は物色される。中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が11.4%高と大幅続伸した。同社が26日引け後に公表した決算では、4〜6月期の利益が倍増している。そのほか、中間利益が5倍になったインターネット保険中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が22.9%高、900倍超の増益を達成したITサービス会社の神州数碼HD(デジタル・チャイナ:861/HK)が5.5%高と値を上げた。
ITハイテク関連に買いが集中するなか、ハンセン科技指数は3.6%高と大幅続伸。構成銘柄では、上記した小米集団や衆安在線財産保険のほか、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が9.0%高、網龍網絡(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が6.9%高、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が4.7%高などと上げが目立った。美団点評は上場来高値を更新している。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)も1.2%上昇した。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%高の3350.11ポイントで取引を終えた。ITハイテク株が高い。自動車株、消費関連株、証券株、インフラ関連株、防衛関連株、医薬品株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。空運株、銀行・保険株の一角も売られた。
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